たけじいの気まぐれブログ

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古い写真から蘇る思い出の山旅・その28

2022年12月12日 10時38分21秒 | 山歩記

長男、次男がまだ保育園、小学生だった頃は、夫婦共働きで、時間的余裕も、精神的余裕も、経済的余裕も無い自営業を続けていた時代ではあったが、せめて子供達の思い出になれば・・・との思いが有って、春、秋の行楽シーズン等の休日には、忙中敢えて閑を作り、強引に?、家族で周辺の低山を、よく歩き回っていたものだった。その後、次男が小学生になった頃からは、「せめて毎年1回、夏休みには、家族で登山しよう」と決め込んで、尾瀬や八ヶ岳や白馬岳、乗鞍岳、木曽駒ケ岳、仙丈岳等に出掛けたものだったが、それまで、登山の経験等ほとんど無く、体力にも自信が無く、山の知識情報にも疎かった人間が、よくもまあ思い切って出掛けたものだと、後年になってからつくづく思ったものだった。息子達が巣立ってからも、その延長線で、夫婦で細々、山歩きを続けてはいたが、数年前に完全に仕事をやめてからは、時間が出来たものの、今度は気力体力が減退、あの山もこの山も、今や、遠い思い出の山となってしまっており、今となっては、あの頃、思い切って、登山を敢行していたことを、本当に良かったと思うようになっている。ブログを始めてからのこと、そんな山歩きの思い出を、備忘録、懐古録として、ブログ・カテゴリー「山歩記」に書き込んだり、古い写真は、「デジブック」にし、ブログに貼っていたものだが、その「デジブック」が終了したことで写真がブログから消えてしまったこともあり、改めて、古い写真を引っ張り出して、過去の記事をコピペ、リメイク(再編集)してみようと思っているところだ。昔のことを懐かしがるのは、老人の最も老人たるところだと自嘲しながら・・・・。


古い写真から蘇る思い出の山旅・その28
「金時山」(再)


7年前、2015年(平成27年)5月11日に、妻と二人で、ドライブを兼ねて、「金時山」を訪ねたことが有った。その当時は、火山活動が活発化し、「噴火警戒レベル」が「2」(火口周辺規制)に、引き上げられていた箱根大湧谷の様子が、連日報道されていた頃で、火山性地震の回数も増え、有感地震も相次ぎ、地理地形に余り詳しくない人には、「箱根山全域が危険」と映ってしまい、地元、箱根町では、「規制区域は、大湧谷周辺だけです」「地形的にも、距離的にも、他の観光地は、心配有りません」等と懸命にPRしていたような気がする。周辺各地の宿泊施設では、予約キャンセル等が相次ぎ 中には、一時休業に追い込まれるところも出て、箱根にとっては、最もいい季節、稼ぎ時に大変なダメージを受けたのだと思われる。
箱根外輪山の最高峰である「金時山」、以前から1度は訪れたいと思いながら、それまで一度も訪れる機会が無く、その日思い立って、大湧谷の「噴火警戒レベル=2」を承知の上で、問題無しとして出掛けたものだった。
「金時山」は、源頼光の四天王、坂田金時(幼名、金太郎)伝説で知られている山で、江戸時代までは、その形から「猪鼻山」と呼ばれていたようだが、雄大な富士山や芦ノ湖、仙石原等、箱根一帯等、ぐるっと展望出来る、老若男女に人気の有る山、四季を問わず、ハイカーで賑わっている山である。その日は、湿度30%台、雲一つ無い、爽やかな五月晴れで、気持ち良い山歩きが出来たのだった。 


コース・歩程等

金時(公時)神社登山口無料駐車場→金時(公時)宿り石→金時山山頂→長尾山山頂→乙女峠→乙女口→金時(公時)神社登山口無料駐車場 (標準歩行時間=約3時間)

(昭文社の「山と高原地図・箱根」から拝借)


「金時山入口・金時(公時)神社登山口無料駐車場」に車を置き、周回するコースを辿った。

午前8時、平日にも拘わらず、しかも、火山性地震が頻発している中、15~20台駐車可能の無料駐車場は、ほぼ満車状態。(周辺の有料駐車場には、まだ空きが有ったが)

坂田金時(公時)を祀ってある「金時(公時)神社」の脇の登山道を登って行くが、
しばらくは、見事な檜の林が続く。

「金時(公時)宿り石(きんときやどりいし)」

この下で、金太郎が、母である山姥と夜露をしのいだという伝説が有る。

次第に、ブナやミズナラ樹林となるが、ところどころで、シロヤシオが出迎えてくれた。

次第に展望が広がり、仙石原、芦ノ湖、三国山が、箱庭の如くに眺めらる。

乙女峠、丸岳方面の眺め。

10時頃には、「金時山山頂(標高1,213m)」に到着したようだ。
大湧谷方面の眺め。

大涌谷では、時折 噴煙が激しく吹き上がり、報道ヘリの轟音も、時々聞こえ、やや緊張感が漂う。

金時山は、富士山の絶好の展望台。

山頂には、通年営業の「金時茶屋」、「金太郎茶屋」が有る。

展望を楽しみ、ゆっくり休憩するつもりだったが、
地元の小学生40数人の大集団の先頭グループが到着し始め、
山頂がいっぱいになりそうな気配。退散することにした。

山頂は、ごつごつした大きな岩だらけ。
小学生であふれる、賑やかな山頂を想像しつつ、下山を開始する。

金時山から長尾山への快適な尾根道には、ところどころにアカヤシオ、シロヤシオが、咲いており・・、

アカヤシオ

フタリシズカ

ホウチャクソウ

およそ山頂らしくない、「長尾山山頂(標高1,144m)」

乙女峠(標高1,005m)

「乙女口」

「乙女口」からは、国道138号(車道)を歩き約15分、
「金時(公時)神社登山口無料駐車場」には、13時頃に帰還。
「箱根湿性花園」に立ち寄ったり、「芦ノ湖」をぐるっと巡ったりしたが、
あの頃はまだ、そんな元気が有ったのかと、つくづく思ってしまう。


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4 コメント

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Unknown (raraotome)
2022-12-12 15:01:33
数年前の7月1日、富士山の山開きの日に、金時山にのぼりました。神社のところに無料駐車場に車を置き、多分同じコースだったような気がします。
残念ながら、富士山は雲の中でした。
箱根滞在中の一日でした。
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raraotomeさん、こんにちは、 (takezii)
2022-12-12 15:22:17
旅行好きのraraotomeさん、先日は、東北宮城仙台の旅、楽しまれたようですが、数年前には、箱根周辺の旅でしたか。旅行中に山歩き?、お元気な証拠ですね。
旅行や山行、お目当ての景色も、天候の具合で、ザンネン!ということも有りですが、また機会が有ったらリベンジしたい気にもなりますね。
コメントいただき有難うございます。
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Unknown (春爺)
2022-12-12 17:07:33
なつかしいですね・・・
金時茶屋、おさげ髪すがたの金時娘の笑顔が忘れられません。遠いむかしでした。
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春爺さん、こんばんは、 (takezii)
2022-12-12 17:36:11
春爺さんにとっては、地元の山ですね。
「金特娘の茶屋」の看板だけ撮ってきましたが、「金時娘」さんは?、
ネットで調べてみると、今年89歳のご高齢とか?、あの日に、おられたかどうかは、わかりませんでした。
コメントいただき有難うございます。
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