(NHKテレビ 天気予報から拝借)
天気予報によると、今日30日から元日にかけて、日本列島付近に、再び強烈寒波が襲来し、日本海側を中心に広い範囲で雪となり、特に北陸等では、大雪になる恐れが有るようだ。大きな事故、災害が発生しないことを祈るばかりである。
雪深い北陸の山村で育った人間、滅多に雪の降らない首都圏に住んで50年以上になっても、雪の情報を聞くたび、帰る家の無くなっている郷里の情景を思い浮かべてしまう。
故郷は遠きにありて思うもの・・・なのかも知れない。
「雪」で、ふっと思い出した童謡がある。
小学校高学年の頃だったのか、中学生の頃だったのか、記憶曖昧だが、音楽の教科書に掲載されていた「ペチカ」だ。昭和20年代、30年代、北陸の山村の一般家庭の冬の暖房と言えば、炭火、のちに豆炭の掘り炬燵や火鉢しか無かった時代。「ペチカ」が ヨーロッパ、ロシアの暖炉のことであることを教わり、歌詞、メロディーも印象強く、脳裏に焼き付いたものだったが、曲名からして、かなり後年まで、ロシアの民謡かなにかだと思っていたような気がする。
改めてネットで調べてみると
「ペチカ」は、1924年(大正13年)に、「満州唱歌集」に収録された、北原白秋作詞、山田耕筰作曲の童謡で、学校の音楽教科書に掲載されるようになった曲だった。大正時代、南満州鉄道が設立され、満州への移民が増え、その土地に合った歌が求められるようになり、南満州教育会から依頼された、北原白秋、山田耕筰が実際に満州を訪れ制作したのだそうだ。「ペチカ」は、ロシア語の発音では、「ペイチカ」。実際に歌う時は、「ペイチカ」と歌うように指導されているという。
「ペチカ」
作詞 北原白秋、作曲 山田耕筰
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましょ
昔 昔よ 燃えろよペチカ
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ 表は寒い
くりやくりやと 呼びますペチカ
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ じき春来ます
今にやなぎも もえましょペチカ
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ だれだか来ます
お客さまでしょ うれしいペチカ
雪の降る夜は 楽しいペチカ
ペチカ燃えろよ お話しましょ
火の粉ぱちぱち はねろよペチカ
「ペチカ」・鈴木幾代と東京荒川少年少女合唱団 (YouTubeから共有)