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平岩弓枝著「はやぶさ新八御用旅(三)日光例幣使道の殺人」

2023年06月30日 10時10分04秒 | 読書記

図書館から借りていた、平岩弓枝著「はやぶさ新八御用旅(三)日光例幣使道の殺人」(講談社文庫)を読み終えた。本書は、南町奉行所、内与力隼新八郎が活躍する長編時代小説「はやぶさ新八御用帳シリーズ」に続く、「はやぶさ新八御用旅シリーズ」の第3弾目の作品である。長編小説ではあるが、小気味よい展開に引き込まれ、一気に読破出来たような気がする。


読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう老脳。
読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも、
その都度、備忘録として、ブログ・カテゴリー 「読書記」に 書き留め置くことにしている。


▢目次
 第一話 夜半の使者
 第二話 人間紛失
 第三話 佐野天明宿本陣
 第四話 四年前
 第五話 決闘
 第六話 湖畔の行人
 第七話 東照宮の月
 第八話 江戸の繁栄

▢主な登場人物
 隼新八郎(南町奉行所内与力、根岸肥前守鎮衛直属の家来で懐刀、新八)、
 根岸肥前守鎮衛(南町奉行、隼新八郎の主君)
 お鯉
 大竹金吾(用部屋手付同心)、
 鬼勘(元岡っ引き、勘兵衛)、小かん(勘兵衛の娘、お初)、熊吉(下っ引き)
 藤助(岡っ引き)
 中納言滋野井公敬(村井彦四郎)、
 村井彦四郎(滋野井公彦)
 雪路、
 速水上総介、山上広大、大江吉知、
 若松屋弥兵衛、弥太郎、おきみ、おみね、おあん、万太郎、丑松、
 藤田勝右衛門(彦根藩士)、藤田勝一郎(彦根藩士)、

▢あらすじ
本書の冒頭、「はじめに」で、「日光例幣使」についての概略が説明されているが、「例幣使道」とは、例幣使が、京から中仙道を下り、上野国倉賀野(群馬県高崎市南部)で、中仙道からそれて日光へ向かう道のことだ。「日光例幣使」とは、東照大権現となった神君徳川家康公の命日を祭るため、朝廷より毎年遣わされる勅使のこと。
その例幣使一行を、人間消失、謎の殺人等が襲っているという情報が届いていた折、「吾らが窮状、お救い下さるべく・・・」、差出人名無しの救援要請の書状を持った、村井彦四郎なる人物が、夜半、南町御番所にやってきた。村井彦四郎とは?何者?、不明のまま、新八郎は、根岸肥前守から、その任務を下知される。急遽、江戸を発った新八郎にも次々と異変と危険が迫り来る。新八郎指名で、救援要請をしてきた人物とは誰?、新八郎にとっては、初めての「日光例幣使道」で彼を待ち受ける危機、意外な人物?、意外な真相? 、
江戸から日光参詣一行に随行した、鬼勘(勘兵衛)、小かん(お初)と、道連れになった村井彦四郎とは誰?、若松屋弥兵衛、弥太郎、藤田勝一郎、とは?
前作「中仙道六十九次」で、新八郎に協力した女官加賀(雪路)が登場、
朝廷と幕府の関係が元凶?の問題、それとは別に、例幣使を狙う一味の予想外の目的とは何?
またその一味さえ予期しなかった思わぬ事件にも遭遇、絡み合う謎、真相を探っていく。
日光中禅寺湖湖畔での決闘・・、
お馴染みのメンバー、大竹金吾、藤助、鬼勘、小かんも加わって、事件解決へ・・・。
京の雪路から届いた御守りが詰まった錦の袋・・、郁江、お鯉にも、怪しまれないようにするには、どうしようと途方に暮れる新八郎だった。もてる男の苦労である。

(つづく)

 


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2 コメント

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江戸時代 (アナザン・スター)
2023-06-30 15:14:34
こんにちは。
江戸時代の旅が、何処に行くのも歩きというのも好いですね。
当時には、馬や駕籠もありましたが、路銀の関係で余程の時しか乗らず。

歩く速度もですが、道端の草木に目を向けての悠長さはなかったことでしょうね。

それにしても、新八郎の最後の慌て様に、少しお灸もいるかしらん?
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アナザン・スターさん、こんばんは、 (takezii)
2023-06-30 18:29:30
例幣使が輿で、京から中仙道、日光例幣使道を、日光まで・・・、峠越え、川渡り、
きっちりと予定通り・・・、
歩きだけでも、信じられませんが、その人力たるや、想像出来ませんね。
現代人では、とても無理でしょう。
新八郎も予想出来ない、謎だらけの展開、結構、面白い内容でしたね。
新八郎を巡る女性に、また一人、雪路が、加わり、さて、以後、どんな物語になるんでしょうか。
コメントいただき有難うございます。
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