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平岩弓枝著「はやぶさ新八御用旅(四)北前船の事件」

2023年07月11日 18時06分37秒 | 読書記

図書館から借りていた、平岩弓枝著「はやぶさ新八御用旅(四)北前船の事件」(講談社文庫)を読み終えた。本書は、南町奉行所、内与力隼新八郎が活躍する長編時代小説「はやぶさ新八御用帳シリーズ」に続く、「はやぶさ新八御用旅シリーズ」の第4弾目の作品である。長編小説ではあるが、小気味よい展開に引き込まれ、一気に読破出来たような気がする。


読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう老脳。
読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも、
その都度、備忘録として、ブログ・カテゴリー 「読書記」に 書き留め置くことにしている。


▢目次
 「消えた船」「拉致」「北の海」「歳月」「海、渺渺(びょうびょう)」、

▢主な登場人物
 隼新八郎(南町奉行所内与力、根岸肥前守鎮衛直属の家来で懐刀、新八)、
 根岸肥前守鎮衛(南町奉行、隼新八郎の主君)
 お鯉
 大竹金吾(用部屋手付同心)、大久保源太(定廻り同心)、
 藤助(岡っ引き)
 鬼勘(元岡っ引き勘兵衛)、小かん(勘兵衛の娘、お初)、
 彦三、金助、信吉、
 小篠、小太郎、甚左衛門、
 橋本五郎兵衛、お三根、汐見屋広太郎、奈津、志保、
 小西屋惣兵衛、粂三(勇造)、
 佐島屋仁兵衛(甚平)
 五平、猪之吉、甚六、太十、
 上村典膳(薩摩藩藩士)、
 お近(遠眼鏡のお母っさ)
 文蔵(謎の人物、お庭番(幕府隠密)?)

▢あらすじ
江戸谷中の感応寺境内で、江戸三富(富突)のひとつが行われている最中に、不明死体が発見され、一方で、西廻り船2艘が相次いで忽然と消えてしまう事件が発生。この2つの事件、どうやら根岸肥前守が佐渡奉行を勤めていた頃の過去の北前船の出来事に関わりがあるらしいことが分かり、探索していた新八郎だったが、今度は、なんと根岸肥前守に仕える奥女中お鯉が拉致されてしまうという事件が発生。誰が?、何が目的?、怨み?、
当然、根岸肥前守は、自然体ではおられず、しかも、御番所目安箱には、根岸肥前守宛て、差出人「船」で、「越後出雲崎まで、新八郎を差し遣わし願たい・・・、」旨の書状が投げ込まれ、お鯉救出と事件解決のため、肥前守の下知により、急遽、新八郎は、岡っ引きの藤助を伴って、出雲崎、佐渡へ向かうのだった。
道中の描写や、事件の背景、廻船問屋や船頭等の人物関係、佐渡の湊湊の様子等、結構詳しく解説されており、船絵馬の「仁兵、勇次、彦三」とは?、まるで見当もつかなかった謎が次第に解けていく過程を楽しめるが、最も気掛かりなお鯉の動向に関しては、最終章まで分からず仕舞いにしている。
       新潟湊、寺泊湊、出雲崎湊、五ヶ浜、宿根木湊、小木湊、松ヶ崎湊、
       琴浦、鴻ノ瀬の鼻・・、地図を見ながら、物語を読む楽しさが有る。

藤助「お鯉様、・・以前よりもたくましくおなりのようで・・・」、
新八郎「あいつは、昔からたくましいんだ。なにがあっても動じない」
本編では、大活躍のお鯉だったが・・・、
それにしても、なにやら、大竹金吾の様子が、ちょっとおかしい?、もしかして・・・。

(つづく)


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2 コメント

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暑さも忘れ・・・ (アナザン・スター)
2023-07-11 17:45:33
こんにちは。
手に汗握る筋です。
事件解決には、お鯉の活躍は頷けます。

北前船。
とある場所で偶然見ました。
無論、何分の一の模型です。
あの時代に、海を渡ることの至難、操縦の巧みさに息を呑む思いで読みました。

暑さを忘れさせましたか?
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アナザン・スターさん、こんばんは、 (takezii)
2023-07-11 18:22:46
北前船事件とお鯉拉致事件、なんの繋がりも無さそうだったのが、最後の解き明かしで、お鯉の大活躍が有ったことが分かるという筋書きですね。
現在では、新潟~両津間、ジェット船で、1時間ちょっとで渡ってしまえるようですが、手漕ぎ、帆船では、風向き、潮流で、大変なことだと思いますね。命を落とすこと等、日常茶飯事だったのかも知れません。
年寄りは、猛暑、炎暑は、家籠り、読書が一番、
今日昼頃、近所の高齢男性、玄関先で倒れて、救急車で運ばれていました。熱中症だったようです。
コメントいただき有難うございます。
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