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平岩弓枝著「はやぶさ新八御用帳・(一)大奥の恋人」

2023年01月30日 16時26分10秒 | 読書記

図書館から借りていた、平岩弓枝著、「はやぶさ新八シリーズ」の「はやぶさ新八御用帳・(一)大奥の恋人」(講談社)を、読み終えた。本書は、隼(はやぶさ)新八郎が活躍する長編時代小説「はやぶさ新八捕物帳」の第1作目の作品である。


読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう老脳。
読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも、
その都度、備忘録として、ブログ・カテゴリー「読書記」に 書き留め置くことにしている。


▢目次
 「淀橋の殺人」「大奥」「闇の中の声」「鬼子母神」「椿」「お犬」「鷹野」「お志賀の方」
 「籠の鳥」「雛の日」「無月」「あの男」
「御代参」「春の影」「庵崎にて」「心中」

▢主な登場人物
 隼(はやぶさ)新八郎(南町奉行所内与力)、郁江、
 お鯉、仙之助、
 神谷伊十郎、左尾、神谷鹿之助、雪江、
 根岸肥前守鎮衛(南町奉行所奉行)、高木良右衛門(肥前守の用人)、
 大竹金吾(用部屋手付同心)、船越参之助、熊五郎(岡っ引き)
 鶴丸屋清兵衛(京菓子屋)、お辰、
 結城長七郎、田宮数馬、
 吉兵衛(千駄ヶ谷村名主)、弥之助、お春、正之助、
 お志賀の方、お利尾の方、お宇多の方、お登勢の方、お蝶の方、お満の方、お楽の方、
 お千世、音羽、滝川、お千世、お久美、お喜久、おやの(お鯉)
 小林利七(伊賀者)

▢あらすじ
主人公は、南町奉行根岸肥前守鎮衛の懐刀、隼新八郎。神道無念流の名手で頭脳明晰、心やさしい好青年だが恋には晩生(おくて)。長年新八郎の屋敷で奉公していたお鯉が実家に帰ってから、強い恋慕に気が付くが遅過ぎた。新妻郁江を迎えたが心通わず、ただ、あからさまに出来ない犯罪を、密かに探る奉行直属の内与力の役について多忙。折しも、淀橋と成子坂(なるこざか)で2つの殺人事件が発生、さらに、雑司ヶ谷鬼子母神での惨劇に拡大する。新八郎自身も、訪ねたお鯉の家からの帰路、如法暗夜の淀橋の殺人現場で襲撃され、危うく命拾い、鶴丸屋清兵衛が殺され、鬼子母神では、市中取締役の船越参之助、大奥御年寄音羽が殺され、成子坂では、首なし死体が・・・。
下手人は?、事件の関連性は?・・・、複雑に絡みついて謎だらけ・・・、探察を重ね、次第にそのもとが大奥へ結びついていることに気付くが、大奥は男子禁制、町方の探索及ばない世界。そこで・・・。
義兄神谷鹿之助(妻郁江の兄)も協力、お鯉を、大奥へ送り込み・・・。

最終章「心中」で、結城長七郎がすべてを明らかし・・・・、結末・・・、

「共に死ねというよりも、お前だけでも生きよと申すのが、人の心ではございますまいか」・・、お鯉の言葉に、新八郎は、「それは、田宮が、武士だったからだ」、「お侍とは、悲しいものでございますね」・・・、
遠ざかって行く女の背が泣いているのを、新八郎は途方に暮れて見送った。(第1話・完)



 


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