古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ビートニク!

2014-06-12 16:09:42 | 日記
ビート・ジェネレーションのジャック・
ケルアックはクリスチャンだったとい
う記述がある。また、禅の考えにも傾倒
していた。小説を読むと、彼が無と言う
概念に強く惹かれていたのが分かる。
手に持っているオレンジも無だし、壁に
かかっている時計もこれまた無だ。僕は
これは、夢に近いんじゃあないかな、と
思う。夢の中の物は、全て存在しないも
のだ。夢の中で話している人物も、これ
また、存在しながらにして、存在してい
ない。手の中のオレンジも、一見、存在
しているように思えるが、実は存在して
いない。この世界は夢幻の世界、だとす
ると、生きるのは、どうだろう、辛くな
るか、楽になるか?しかし、結局、ジャ
ック・ケルアックは超越できなかった。
つまらない批評家の批評を気にして、酒
浸りになり、体を壊し、死んでいった。
相棒の男もまた、しかりだ。つまり、ニ
ール・キャサディのことだ。彼は、神が
作ったというこの世界で、うまく生きら
れなかった。そして、ビート・ジェネレ
ーションは歴史の中の存在になっていく。
神が作ったこの世界で生きていくのは、
難しい……合掌
コメント
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