角川文庫 2005年
一度、森見氏の本を読書体験したくて、横川で
新刊本で買ってみた。
四畳半と云うのは真四角で、ぼくが小三から高校三年生
までが違う部屋だったが、四畳半だった。とても個の部屋
としては狭さが気に入っていた。高校からは、ベッドもあ
ったが机とでキチキチ、と云う感じ。そこにデスクトップの
パソコンとコンポ(ステレオ)があった。春日部のいいことが
全くなかった、イヤな思い出ばかりの部屋だが、愛着はあった。
今の部屋は十一畳だが、実質的には六畳ほどだ。
あぁ、この本は読んだ方も多いだろうし、中身については、
各自他で調べてください、と云うことだ。
ぼくは森見氏の文章はツボで、こういう文章が読みたかった
んだ、と云った感じでした。並行世界を描いたもので、
SFになるのかな、と思うが、ぜんぜんSF感はない。
長編第二作と云うことで、初々しさがあるのではなかろうか。
ただ、問題なのは、コピーペーストしているんで、作家は
ラクに行数を稼げるからいいが、読まされる方は飽きるし、
もういいか、ってなる。森見ファンは多いが、ぼくは、もう
いいかな。表現を一部変えてみる、とか、もっとコピーペースト
するにしても、同じ世界はふたつとない、と云うことを表現する
意味でも工夫が必要だったんじゃないかな、と思ってしまった。
(読了日 2024年12月23日(月)0:35)
(鶴岡 卓哉)
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