第三十九回昭和33年上半期
大江氏の文章は難解である、が故に読んでいると
中毒性があり、イメージが絡みついてくる。この
作品にこの文体と云うのは非常によくあっている
と感じた。山に戦闘機が墜落し、その生き残りの
黒人を”飼育”するという話しだが、その話しの
突飛おしのなさが、この作品を特別なものにして
いるようである。
大江氏の文章は難解である、が故に読んでいると
中毒性があり、イメージが絡みついてくる。この
作品にこの文体と云うのは非常によくあっている
と感じた。山に戦闘機が墜落し、その生き残りの
黒人を”飼育”するという話しだが、その話しの
突飛おしのなさが、この作品を特別なものにして
いるようである。