ダンナが浮気をしていたり、金を使い込んだり
あるいは、家族を描いたりして、常のこの人は
日常を描いているのだな、と思う。その日常の
特殊性みたいなものが、このひとの描く世界には
確かに存在している感じがする。通俗小説として
読むこともできるが、それほど軽い訳でもなく、
芥川賞を獲っていることから分かる通り、文学的
重さも兼ね備えている、そんな短編7編だった。
あるいは、家族を描いたりして、常のこの人は
日常を描いているのだな、と思う。その日常の
特殊性みたいなものが、このひとの描く世界には
確かに存在している感じがする。通俗小説として
読むこともできるが、それほど軽い訳でもなく、
芥川賞を獲っていることから分かる通り、文学的
重さも兼ね備えている、そんな短編7編だった。