古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

首の飛ぶ女     倉橋由美子

2022-03-01 20:33:21 | 小説の紹介

「大人のための怪奇掌篇」所収。

 

Kという頭のおかしい入退院を繰り返しているような男の

 

話だが、と話は始まる。

 

飛頭蛮という夜中に胴から頭が離れて飛び回る種族の話を

 

始める。中国で拾ってきた女がその飛頭蛮だ、というんだな。

 

夜に寝顔を見に入っていくと、娘にした女に頭がない。その

 

子は恋をすると頭が飛ぶらしく、恋をしている、という。

 

男は娘にしたのに体と肉体関係を持っているもんだから、意地

 

悪をして首をくっ付かないようにしてしまう。するする―ッ

 

としぼんで死んでしまった、というんだな。その語り手の父のとこ

 

ろに夜な夜な首が飛んできていた、という。これは怖い。

 

うーん、怖い話好きなんだよね、怖ッ。......合掌。

 

コメント
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