立秋!秋である。まだまだ暑さは続くのだろうが言葉だけでも涼しく感じる。ここに来て朝顔が咲き始めた。アサガオと言えば夏休みの観察を思い出す。多くの人が同じ思いではなかろうか。アサガオとヒマワリは夏休みの花だ。
サルスベリの花をあちこちで見かける。木の樹脂がツルツルしていることからの名、猿滑りだ。漢名は百日紅、これは花の寿命が長く、100日近く咲くことからの名前だ。花の期間が長いと言うこともあるか街路樹としても見かける。
後述する竹が枯れている場所の一角にピンクがかった白い花が見える。クサギの花だ。クサギは葉の匂いから臭木の名だ。ピンク色に見えるのは顎、この後、顎はもっと強いピンク色になり花は藍色の実に変わる。この実を用いたクサギ染めがある。子供の頃に住んでいた近くにクサギがあり、触れると臭みが移るので敬遠していたのを思い出す。もう一つ、よく黒いアゲハ蝶がきていた。今なら名前を調べたろうが・・・残念。
ジャコウアゲハを育てていることもあるか庭で多くの蝶を見る。加えて今年はトンボも多い気がする。多くはシオカラトンボの種だが先日、オニヤンマも見かけた。写真はイトトンボだ。イトトンボは胴体が細い上に羽も柔らかそうでフワフワと優雅に飛ぶ、見ていて飽きない。2つ目の青みがかったイトトンボは全長5cm前後、よく見ないと見逃しそうなトンボ、イトトンボだ。
近くの竹林、今年も真新しい竹に花が咲いている。竹の花は120年に1度の定説(?)があるがこれは真竹でのデータのようで筍としてよく食べる孟宗竹は67年と言われているようだ、因みにこれは真竹だ。この竹、花が咲いたらどうなるのか。敷地内の竹は1つの地下茎で繋がっている。花が咲いても必ず枯れるものでもないようだが多くは枯れるようだ。
竹の花は地味だ。イネ科で花は稲穂に似ている。物の本によると一つの敷地内にある竹が枯れるには3年かかると書かれていた。観察し始めて今年は3年目、さてどうなるか楽しみだ。
明日8月7日(旧7月10日)は二十四節気 立秋だ。2月4日の立春、5月5日の立夏に続いて暦の上では3シーズン目の秋に入る。最初に秋を感じるのは弱くなった朝夕の日差しの中で、吹く風の涼しさだろうか。七十二候は立秋初候 涼風至だ。日中でも木陰に入れば涼しい風を感じられるようになるのは間もなくだろう。7月7日 小暑初候 温風至から1ヶ月、上手く決められたものだと思う。ところで季節には色が配されている。朱夏から白秋へ、この言葉だけでも涼しさが漂う。白秋と言えば繋がるのが北原白秋だ。”雨はふるふる 城ヶ島の磯に 利休鼠の雨がふる・・・”。”城ヶ島の雨”だ。高校生の頃に兄貴が持つ本を見ていたとき、裏表紙にこの詩が書かれていたのを思い出した・・・・50数年前の話だが。
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