サラツヤにしたからといって、イケメンになるわけではない
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悩みも事件も解きほぐす青年・久能整
事件に巻き込まれては、いつのまにか人の悩みも謎も解きほぐしてしまう大学生・久能整。
彼は、事件の数々に繋がりがある可能性に気づき、
謎めいた少女・ライカに相談するが…!?
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整くんの、第6巻。
まずは、大晦日、じゃなくて元旦未明ですね。
初詣の後、焼肉屋さんに寄って焼肉初体験する整くんとライカさん。
ところがその焼肉屋さんが実は強盗に入られていて、
脅された店員さんが必死に暗号で整くんとライカさんに助けを求める、という一節。
鋭い二人のことですから、これはすぐに解決。
このエピソードは好きだなあ・・・。
おみくじで凶を引いてしまった整くん、
確かにおかしな事件に巻き込まれてばかりだけれど、
ライカさんと知り合えたのは僥倖です。
そして、次のエピソード。
「羽喰十斗」の事件です。
連続女性殺人事件。
そして、我路くんのお姉さん愛珠の事件にも絡むストーリー。
これはなかなかのミステリです。
十斗は「刺した刃物は手首をひねってから抜くと大量出血する」
などといいながら実行したりする、全くのサイコパス。
このシーンは実に恐い。
テレビドラマでは、北村匠海さんが演じていましたっけ。
ところでこのエピソードには整くんが登場しないのです。
(ちょうどこの事件の裏側で、整くんは広島の狩集家の事件に関わっている。)
そこもなかなか、オシャレですね。
でも結局、愛珠さんに関わった真の黒幕的人物は分からないまま。
一応の解決をつけつつも、続く・・・という所です。
「ミステリと言う勿れ 6」田村由美 フラワーコミックスα
満足度★★★★☆