映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

すべてが変わった日

2022年07月06日 | 映画(さ行)

狂った悪意から孫を取り戻す

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元保安官のジョージ(ケビン・コスナー)と妻・マーガレット(ダイアン・レイン)は、
落馬事故で息子のジェームズを失います。

3年後、息子の未亡人ローナとその幼い息子(孫)ジミーは、再婚して家を出ます。
ある日、マーガレットはローナの夫ドニーが、
ローナとジミーに暴力を振るっている所を目撃してしまいます。
気になって訪ねてみると、ドニーは2人を連れてノースダコタの実家へ引っ越してしまったという。
マーガレットは、義理の娘と孫を取り戻すことを決意。
ジョージと共にノースダコタへ向かいます。
そこで待ち受けていたのは、暴力と支配欲で一家を仕切る女家長ブランチだった・・・。

孫とその母親に会いに行くだけなのに、奇妙な緊張感。
それもそのはず、訪ねる先の家は地元でも有名な、ならず者一家で、
特にそれを仕切るのはゴッド・マーザーとも言うべき毒母親。

息子たちは誰もが言いなりで、
自分で考えることもなく、ただ母親のいいなりに残虐な行動をしているだけ。
もう、ローナはそこから逃げ出すこともできず、
こんな中に放っておいたらジミーの将来が心配だし、
第一邪魔者として始末されてしまうかも知れない。
ジョージとマーガレットはもはや命がけとなります。

付近で道を尋ねると、
「誰かにウィーボーイ家のことを聞けば、次の日には向こうからやってくる」という答え。
もはや地元の人々や警察までもを支配しているという、女ボス。
ホント、恐いです。

思わず目を背けてしまうシーンもあって、
それでも勇気を忘れないケビン・コスナーがなんともカッコイイ!!

<WOWOW視聴にて>

「すべてが変わった日」

2020年/アメリカ/113分

監督・脚本:トーマス・ベズーチャ

原作:ラリー・ワトソン

出演:ダイアン・レイン、ケビン・コスナー、レスリー・マンビル、
   ケーリー・カーター、ブーブー・スチュワート

 

暴力性★★★★☆

毒親度★★★★★

満足度★★★.5