映画と本の『たんぽぽ館』

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65 シックスティ・ファイブ

2024年01月02日 | 映画(さ行)

6500万年!!

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本作の主人公ミルズ(アダム・ドライバー)は、地球の人類ではなくて、
どこか遠い宇宙の惑星の生き物。
・・・といっても人類とそっくりそのままなのですが。

彼は、長期探査ミッションのため宇宙船で飛び立ち、
長い任務を終えて帰還の途に就く所だったのですが、
小惑星帯と衝突し、付近のとある惑星に墜落します。
船体は大破して航行不能。
生き残ったのは、ミルズともうひとり、コアという少女のみ。
さてところでようやくここで、本作の題名の意味が明かされるのですが、
「65」というのは、つまり・・・。
この惑星は6500万年前の地球だったのです!! 
巨大な恐竜たちが闊歩する時代。
そして、恐竜を絶滅させたというあの、巨大隕石の衝突寸前の時!!

二人はこの二つの脅威からの脱出を図ることになります。

ところでこの二人、言葉が通じない。
翻訳機もダメになっていて使えません。
こまかな意思疎通はできないままに、
二人は脱出用の宇宙船が落下している山頂を目指します。

なんと言っても本作の時代設定、状況設定に拍手!!
話には聞く、巨大隕石の衝突寸前の地球だなんて、なんとスリリング。
タイムマシンでではなくて、こんな状況設定もありだったのか。
眼からウロコの気分ですね。

そして、少女とオジサンのコンビ、
少女はお荷物になるだけかと思いきや、さすが昨今の物語、
少女は頭もよくて勇気があって、たくましい。
ミルズは何度か彼女に命を救われます。

ユニークな設定を、興味津々で見ました。
ジュラシックパークばりに恐竜も恐いですよ~。

さてそういうことならば、そのあたり、
恐竜の化石と一緒に宇宙船の残骸の化石もあるかも・・・?

<WOWOW視聴にて>

「65 シックスティ・ファイブ」

2023年/アメリカ/93分

監督・脚本:スコット・ベック、ブライアン・ウッズ

出演:アダム・ドライバー、アリアナ・グリーンフラット、クロエ・コールマン

 

設定のユニーク度★★★★★

恐竜の恐怖度★★★★☆

満足度★★★.5