映画と本の『たんぽぽ館』

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ニュームーン /トワイライト・サーガ

2009年12月15日 | 映画(な行)
恋にうつつを抜かすだけでは・・・

            * * * * * * * *

う~ん、この記事はちょっとつらい。
どうにも、心に響く部分がなかった・・・。
先の作品「トワイライト~初恋~」は、まあよかったと思うのですよ。
超越した能力を持つバンパイア一族とベラの出会い。
エドワードとベラの恋の芽ばえ。
アクションシーンもたっぷりあって、ストーリーにも起伏があり、
うっとり感にはやや欠けるけれど、そこそこ楽しめたかな、と。
この2作目は、多分1作目と3作目のつなぎという位置づけ。
結局、エドワードが別れをつげて、
その間ベラが苦しまぎれに、別の恋にハマりかけ、
やはり元に戻るという、谷底ストーリー。
ここにはベラの苦悩があるだけで、なんともはや・・・。

だから暗くて切なくて耐えられない、というのじゃないんです。
なんだか、恋一筋でほかに何にもない女の子って、好きになれないんです。
第一、男性側にとっても重すぎませんか?
ただただ1人で落ち込んで、友人たちとも付き合わず・・・。
他にすることないのかい?っていいたくなる。
それで、他の男性に優しくされたらついフラフラって、どうなんですか?
まるで安っぽい少女マンガを見ているようでした。

それから、エドワードは見かけは若いですが、
もう100年以上生きているんですよね。
そうすると、精神的には老成しているはずと思うのです。
それなのに、勢いに任せて別れた挙句、自分がつらくて死のうと(?)する、
・・・なんていうのはいかにも若すぎ、思慮が足りない行動ではありませんか。
これじゃそこらの兄ちゃんと同じだ。


こんなにけなすつもりはなかったのですが、つい、期待が大きすぎたのでしょうか。
残念なできです。
第一、この作品でエドワードを見たかった人は、相当裏切られたと思います。
出てきたのはジェイコブばっかりでしたもんね。
(・・・でも、彼、たくましくて、素敵でしたけど。)


ただ、いいなあと思った映像があります。
悲嘆にくれるベラの周りをぐるっとカメラがまわると、
バックの窓の外の景色の季節が変ってゆく。
そうして時の流れを表現するシーンは素敵でした。
また、赤い僧衣をまとう人々を掻き分けて、ベラが進んでいくシーン。
これは夢の中のシーンなのですが、
後にイタリアへ向かったベラが実際に体験するシーン。
つまり予知夢だったというのが後でわかるのですが、
このつくりは、美しく、しゃれていましたね。
少しは褒めないと・・・。


2009年/アメリカ/131分
監督:クリス・ワイツ
出演:クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、テイラー・ロートナー、ダコタ・ファニング



ニュームーン /トワイライト・サーガ New Moon Japanese Trailer




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