いい湯だなあ~
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この日の劇場視聴2本チョイスが、
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」と本作。
全く異質の2本。
「エブリ~」はちっとも楽しめなかったのですが、
本作ですっかりまったりとくつろぎつつ感動し、満足感に浸って帰途につくことができました。
最近、めっきり邦画の方が体に合う気がします。
そういえば、「日本アカデミー賞」がらみの作品ならほとんど見ているなあ・・・。
さて、本作。
亡き父が残した実家の銭湯「まるきん温泉」に戻って来た、
建築家の三浦史朗(生田斗真)。
店は、弟の悟朗(濱田岳)が切り盛りしており、
住み込みの従業員・いづみ(橋本環奈)と共に、忙しく働いています。
そんな弟に史朗は、銭湯をたたんでマンションに建て替えるべきだと言うのですが、
弟は聞く耳を持ちません。
そんなある日、ボイラー室でボヤが起こり、悟朗が数日間入院することに。
いづみの勧めがあって、史朗が弟に変わって数日間
銭湯を切り盛りすることになりますが・・・。
ここの銭湯は、井戸水をくみ上げて、薪で焚いているのです。
代々受け継がれたここのやり方。
しかし今時、銭湯の客は減る一方。
燃料費は高く、やりくりが大変と言うのはよく聞くところです。
史朗は実のところ建築家としての仕事も行き詰まっていて、
やむなくここに帰ってきたのは、
この銭湯をたたんでマンションを建てることで、自身の生活を立て直そうと目論んでいたから。
しかし悟朗は、出ていったきり父の葬儀にも顔を出さなかった兄に怒りを感じ、
意地でここを続けようと思っている。
こんな2人の感情を軸に、銭湯の常連さん達のお風呂愛、
そしてまた、「湯道」として入浴の作法を極め、
世に残し伝えようという一門のことが描かれます。
コミカルで、そして思わず泣ぐんでしまう人情話も盛りだくさん。
実に、いい感じの作品でした。
すっかり身も心も温まって、
最後にはフルーツ牛乳なんかが飲みたくなってしまいました!!
<シネマフロンティアにて>
「湯道」
2023年/日本/126分
監督:鈴木雅之
脚本:小山薫堂
出演:生田斗真、濱田岳、橋本環奈、小日向文世、天童よしみ、クリス・ハート、窪田正孝、柄本明
お風呂愛度★★★★★
人々の絆度★★★★☆
満足度★★★★.5
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