一度は見てみたい、野生のホッキョクグマ
* * * * * * * * * *
餌を求めて遠泳するホッキョクグマ、60万羽のウミガラス、4万年前の空気の音…。
厳寒地に生きる野生の動物たちの、ほんものの「いのち」の姿。
* * * * * * * * * *
あべ弘士さんは、北海道の旭山動物園に25年間飼育係として勤務され、
現在は絵本作家として活躍されています。
この本は、著者が2011年、北極圏を約4週間かけてヨットの旅をした記録です。
旭山動物園は、日本で一早くホッキョクグマの「行動展示」をしたことで一躍有名になりましたが、
著者は、野生のままのホッキョクグマを見ることが念願であったようです。
2011年6月19日。
ノルウェーのロングヤービエンの港から出航。
「こんちき号」というのは、かつてトール・ヘイエルダールが
南米ペルーから南太平洋の島まで探検をした古代の筏を模した
「コン・ティキ号」になぞらえているわけです。
これは著者がつけた名前で、本当は「ジョナサン4世号」なのですって。
乗員は日本人8名、オランダ人の船長と護衛役(ハンター)・スウェーデン人1名、
料理人で紅一点のイタリア人1名。
この人物紹介のページには、お酒を飲むかどうかが逐一書かれていまして、
著者をはじめとする日本人は殆ど飲兵衛・・・。
この旅の第2のテーマが「いかにアルコールを入手するか」だったようであります。
さてさて、地球温暖化により、北極圏の環境が悪化し、
ホッキョクグマをはじめとする動物たちが絶滅危機に瀕しているとは、
最近良く聞く話です。
でも、この本を読む限りはまだまだ豊かな自然の営みが残されていて、
著者も大満足の多くの動物たちを見ることができたようです。
著者によるスケッチとユーモアのある文章で、どんどん読まされてしまいます。
でも実のところ写真もちょっぴり見たかったですけどね・・・。
動物たちは船から見るだけではなくて、島に上陸して動物たちの生息地に踏み込んでいきます。
そのため護衛役のハンターがライフルを携えて同行するのです。
そうか、ホッキョクグマも熊なんですよね。
日頃、動物園やテレビの映像で見るホッキョクグマは、ひたすらかわいいというイメージなので、
野生の熊の恐ろしさを忘れていたような気がします。
ヒグマの恐ろしさなら十分に承知なのですが・・・。
やはり私の中の都会人の意識丸見え。
お恥ずかしい限り。
ほかにはアゴヒゲアザラシ、シロイルカ、セイウチ、ハシブトウミガラス・・・
こんな動物たちの無数の群れを、一度は見てみたい気がします。
夏は白夜で一日中日が沈まない北極圏。
そんな体験も含めて・・・。
「こんちき号北極探検記 ホッキョクグマを求めて3000キロ」あべ弘士 講談社
満足度★★★★☆ 図書館蔵書にて
![]() | こんちき号北極探検記 ホッキョクグマを求めて3000キロ |
あべ 弘士 | |
講談社 |
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餌を求めて遠泳するホッキョクグマ、60万羽のウミガラス、4万年前の空気の音…。
厳寒地に生きる野生の動物たちの、ほんものの「いのち」の姿。
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あべ弘士さんは、北海道の旭山動物園に25年間飼育係として勤務され、
現在は絵本作家として活躍されています。
この本は、著者が2011年、北極圏を約4週間かけてヨットの旅をした記録です。
旭山動物園は、日本で一早くホッキョクグマの「行動展示」をしたことで一躍有名になりましたが、
著者は、野生のままのホッキョクグマを見ることが念願であったようです。
2011年6月19日。
ノルウェーのロングヤービエンの港から出航。
「こんちき号」というのは、かつてトール・ヘイエルダールが
南米ペルーから南太平洋の島まで探検をした古代の筏を模した
「コン・ティキ号」になぞらえているわけです。
これは著者がつけた名前で、本当は「ジョナサン4世号」なのですって。
乗員は日本人8名、オランダ人の船長と護衛役(ハンター)・スウェーデン人1名、
料理人で紅一点のイタリア人1名。
この人物紹介のページには、お酒を飲むかどうかが逐一書かれていまして、
著者をはじめとする日本人は殆ど飲兵衛・・・。
この旅の第2のテーマが「いかにアルコールを入手するか」だったようであります。
さてさて、地球温暖化により、北極圏の環境が悪化し、
ホッキョクグマをはじめとする動物たちが絶滅危機に瀕しているとは、
最近良く聞く話です。
でも、この本を読む限りはまだまだ豊かな自然の営みが残されていて、
著者も大満足の多くの動物たちを見ることができたようです。
著者によるスケッチとユーモアのある文章で、どんどん読まされてしまいます。
でも実のところ写真もちょっぴり見たかったですけどね・・・。
動物たちは船から見るだけではなくて、島に上陸して動物たちの生息地に踏み込んでいきます。
そのため護衛役のハンターがライフルを携えて同行するのです。
そうか、ホッキョクグマも熊なんですよね。
日頃、動物園やテレビの映像で見るホッキョクグマは、ひたすらかわいいというイメージなので、
野生の熊の恐ろしさを忘れていたような気がします。
ヒグマの恐ろしさなら十分に承知なのですが・・・。
やはり私の中の都会人の意識丸見え。
お恥ずかしい限り。
ほかにはアゴヒゲアザラシ、シロイルカ、セイウチ、ハシブトウミガラス・・・
こんな動物たちの無数の群れを、一度は見てみたい気がします。
夏は白夜で一日中日が沈まない北極圏。
そんな体験も含めて・・・。
「こんちき号北極探検記 ホッキョクグマを求めて3000キロ」あべ弘士 講談社
満足度★★★★☆ 図書館蔵書にて
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