ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

シニア演劇、「やってよかった!」をプレゼント

2017-05-20 07:51:58 | シニア演劇

   シニア演劇を作るようになって、一番心がけてることは、やってよかった!って思ってもらうことだ。舞台で輝いたと感じる瞬間をプレゼントすることだ。甘いかもなぁ、でも、60過ぎにもなって、まるで未知の分野に飛び込んで来ようっていうんだ、楽しい思いしてもらわなくっちゃ。

 若いうちなら、自己鍛錬とか、自己研鑽とか、辛い修行も悪くはないが、シニアに下積みとか縁の下の力持ちなんて要求できない。先々短いんだから、せめて、華々しく引き立ってもらわなくっちゃ。冥途の土産?そこまでは言わないけど。少なくとも、芸術至上主義なんてのは違うと思う。まっ、それを必死で追い求める人がいたって全然悪かないんだが。

 『追いかけぇて!追いかけぇて!』を書く時、一番に心がけたのが、出演者一人一人が目いっぱい輝いて欲しい!ってことだった。歌の上手な人には歌を、ダンスが踊れるならダンスを、手品が得意なら手品を、ギターが弾けるならギター、とことん持ち芸発揮のシーンを仕込んだ。持ちネタのない人はどうすんだ?それは、その人の個性が引き立つようなキャラクターとやり取りを書いた。

 そんなの見てくれる人に失礼だろ?って考えもあるだろうな。でも、得意技なら自信がある。自信があれば、堂々と演じ切れる。なまじ、不足の演技力で勝負する方が、よっぽど見る方にもやる方にも酷いことなんじゃないかねぇ。

 だから、この芝居の出来不出来は、作・演出の僕の力量に掛かっている。シニアの一人一人の持ち味をお話しに無理なく溶け込ませられたかどうか、ってことだ。まっ、パズルみたいなもんだ。

 さっ、今日は仕込みとゲネプロ、最後のピースをかちっとはめ込めるかな。

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決定だっ!6期生ダンスミュージック

2017-05-18 08:40:57 | シニア演劇

 久しぶりの興奮!来たっ、来たぜぇ!嬉しさ振り切れバーボンがぶ飲みさ。

 菜の花シニア『追いかけぇて!追いかけぇて!』、通しできたから?違うねぇ。トラクターに代掻きローター上手く取り付けられたから?全然。予定より早く田1枚代掻き完了できたから?まるっきり!

 遭遇は突如やってきた。稽古終えて帰ってくつろぎのひと時。グラス片手に、NEWS23とZEROをあっち見、こっち見しながら、いいからそんなニュース、とか、もう知ってるよそんなこと、なんてツッコミ入れてたら、やれやれCMタイムだ、まったく民放って奴は。

 画面に流れ始めたのは、ホンダフィットのCM。ほらこれだよ、見たことあるだろ。

 おっ、なんか、いい曲使ってんぞ。あれっ、そのフレーズ聞いたことある!なんだ、なんだ、なんだぁぁぁ?この曲は。すぐにパソコンに跳びついた。グーグルで検索、おお、やっぱり気になってる奴ら多いんだ。画像にある通りさ。ホンダフィットのCMの曲名は?歌っているのは誰?

 マークロンソンのUptown Funk Ft.Bruno Mars。動画でしっかり聞き直してみて、気が付いた。そうだ、これ、ジムのZUMBAで踊ってる曲だった。いいね、いいね!ためらうことなく、Itunesでゲット。250円。何度も、何度も、何度も繰り返し聞き続けて、気づけば深夜。バーボンがぶ飲み。

 うー、なんか、なんか浮かんで来たゾ!この曲使ってなんかできそうな予感。さらに、ライブの動画なんかもチェックして、おお、悪ガキどものノリノリダンス。いいねぇ、これ、ジイサンたちに躍らせたらどうだ?「この曲、超クールだぜ!・・・俺たちホット!・・・土曜の夜、俺たち最高の場所にいるぜ・・・」

(訳詞はhttps://ameblo.jp/paashy2011/PAASHY☆STYLEから)

 シニア演劇学校の6期生、開校を目前にしてただ今わすがに2名。それがどちらも男!なんてこっちゃ!野郎3人で1年間、舞台上を転げ回るんかい!どうしたもんだべ?ってちょっぴり不安思っていたんだが、この曲聞いて、一気に光りが差し込んで来た。チョイ悪ジジイたちのコミカルだけどかっこいいダンスで締めくくり、いいよぉ、いいと思うよぉ。

 そうか、そうか、芝居の方もその線で行ってもいいかもしれない。老いに一歩踏み出した男たちがチョイ悪ジジイ目指して悪戦苦闘する話し、こりゃ笑いも取れる、じんわり心にもしみる、いい舞台できそうだ。なんなら、菜の花座の男たち総動員して、男だけの舞台、なんてのもいいなぁ。そう、男たちの反撃!こりゃ面白くなりそう。

 参加する二人がダンス興味なかったらどうすっか?って。こんなノリノリのFUNK踊りたくないかも?なんて全然気にしない。入った以上は踊るんだ!それがシニア演劇学校の掟ってもんだ。

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なにぃぃぃ?!恋ダンスだとぉぉぉぉぉ!?!?

2017-04-05 10:13:06 | シニア演劇

 菜の花プラザシニア団、第4回目の公演は『追いかけぇて!追いかけぇて!』。オープニングはダンス?あったりきよぉ。シニアのやる気、シニアの元気、ばーんとぶっつけて芝居に入る、これが菜の花シニア団の心意気ってもんだい。だいたい、ダンス曲探してから台本書きに入るんだから。

 懐かしくて、踊れて、歌えて、・・・そんな歌見つけるのに1か月!よしっ、今回は、ザ・ピーナッツ!「恋のフーガ」で行こうか。今風アイドルがザ・ピーナッツを歌い踊るてのはどうだ。ただし、演じるのはシニアだから、二人の平均年齢67?あっ、いけねぇ、これ秘密。当然、一工夫も一ひねりもある、そこがお楽しみ。

 踊るとなると振付とダンスの指導者だ。今回は、以前ずっとお付き合いのあった地元高校ダンス部の顧問Sさんに、お願いだ。どんな曲でも、突拍子もない設定でも、例えば邦楽とダンスとか詩吟とダンスとか、面白がって取り組む人。思いつく振りもとてもユニーク!今回なんか、懐メロだからね、ありきたりのものじゃつまらない。ここは絶対彼女だろ。

 まずは最初の打ち合わせ。劇のあらすじを伝えて、ダンスについてこっちの要望を聞いてもらった。振付考えるにしても、ジイサン、バアサン、どの程度踊れるか見たいって。そりゃそうでしょ、普段高校生と一緒にやってるんだ、このくらい出来て当たり前、って思い込みで作られたら、怪我人続出って事態にもなりかねない。

 それじゃ、軽く踊ってもらいましょうか、恋ダンス!

 えっ!!恋ダンスだとぉぉぉぉ!

 踊ったことのある人?全員無言。見たことある人?手、上がらず。聞いたことある人?数人の手がおずおずと。おおーっ!見事な世代間の断絶。「逃げ恥」なんて見ちゃいないのさ、ジジババは。倉本聡が新作『やすらぎの郷』創るにあたって言ってるだろ、テレビドラマは若えやつらばかりおべっかしてっから、シルバーシニア層から見放されちまってるんだよって。

 ほんじゃ、嫌か、恋ダンス?そんなこたぁないさ。えっ、私らでも踊れるの?踊ってもいいの?じゃ頑張る!ってことで1時間、恋ダンス講習会になった。早い早い、高校生相手が仕事のSさんだから、数小節2,3度やったらすぐ次。お、おい、着いて行けないよぉぉ、とジジイたち。

 でも、さすがは女性陣、細かいところはさて置いて、なんとかかんとか食らいついている。それも大いに楽しそう。いいねぇ、これだから、シニアにダンスは欠かせないのさ。難しいイントロ部分は割愛ってことで、取りあえず1番最後まで通せた。

 けっこう踊れますねぇ、って感想を持って帰った彼女、さて、どんな振付をしてくれるのかな、楽しみだねぇ。思いっきり今どきアイドル風に、なんて注文付けて、どうなることか。

 突然のダンス講習終わって、シニアたち、恋ダンスもレパートリーにしたいよね、おおっ、それはいい。この先、出前公演の依頼、けっこう来てるから、その前座とか、おまけのアンコールとかにちょうどいいかもしれない。5月の『追いかけぇて!追いかけぇて!』プレ公演の前座に若いやつらに踊らせるってのもいいかもしれない。うーん、ただ踊っても珍しくもないから、なんか仮装とかしてか・・・・なんて、次につながる恋ダンス講習だったなぁ。

 

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菜の花シニア団新作のチラシできた!これがまた・・・

2017-04-01 09:27:40 | シニア演劇

 菜の花プラザシニア団、5月プレ公演のチラシができたぜぇぇ。なんだい?プレ?って。この作品引っ提げて全国大会行くからに決まってんだろ。まっ、本命は福岡で6月4日、そのまえに地元でお披露目しちまおうってことよ。5月21日(日)プラザホール。

 で、そのチラシなんだがぁぁぁ、・・・

 と、こう来た!!す、す、凄いだろう、驚きの図柄だ。まったく意表を突くなぁ。右上の吹き出し”シニア演劇”に濁点と小文字足したくなっちまう。”ジュニア演劇”って!

 届いた途端、大騒ぎだったさ。うわーっ、これ私、女子高生!とかこんなハンサムでいいのか?こんなカッコよくないだろ!とか。むむむ、たしかに、歳と外見、大いに偽りありだ。見に来たお客さんに、詐欺だっ!金返せっ!って言われるかもな。

 なにも、女子高生や若きイケメンたちが活躍する舞台作ろうってんじゃないからね。いっくら舞台は虚構の世界、たって、できることとできないことはある。

 ただね、このお芝居、勘違い人間たちのドラマだから、登場人物の意識の中じゃ、このイラスト通りなんだなぁ。その部分を台本から読み取ってくれてこういう図柄になったってことだ。いやぁぁぁ、だからコラボって面白い!

 今回もデザインを手掛けてくれたのは新進イラストレーターのあすむ君。この少女マンガ風の絵は、彼の得意分野の一つで、この幼い感じがけっこうシニア演劇にはぴったり来る部分があるよ。妄想をテーマにした舞台だから、このチラシ、的を射ているとも思うし。

 5期生公演『生前葬につき』のあの大胆なというか、驚愕の、というか、完全に突き抜けた表現のチラシ・ポスターも大いに人気を呼んで、集客の力になった。

 今回もこの唖然!呆然!のチラシ・ポスターがきっと評判になることだろう。手渡す役者たちはちょい恥ずかしい思いもするだろうが、そこが話題性ってことだ。チラシを仲立ちにしてチケット売り込みゃいいんだ。

 いいもの作ってくれた。こんな桁外れ、大好きだ!

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まずはコントを振り返る!シニア5期生修了公演

2017-03-28 08:37:00 | シニア演劇

 シニア5期生最後の舞台は、コント2本と各自の持ち芸披露だ。前半でコントを演じ、休憩を挟んで得意芸大会。まずは、コントの出来栄え客受けを反省だ。

 2本のコント、最初の『神頼み』、これは心配だった。台本は悪くないと思っていたが、なんせ、セリフが入らない。記憶に自信がないから、どうしたって動きの方は二の次三の次。ついつい棒立ちのまま、必死でセリフを思い出すってことになる。だから、稽古じゃこっちのチームを集中的にしごいた。

 その甲斐あって、というより、最初のギャグで一気に笑い、それで役者たち、気が楽になった。賽銭の額をめぐる矢継ぎ早のギャグも好評、ここを乗り切れば、お調子者の神様もノリノリで登場、歌に踊りに縦横無尽の大活躍。客席を大いに沸かし、極めつけは不貞腐れ巫女の登場。ここは客席に陣取る応援団が大爆笑。こうなりゃ、セリフの一つ一つ、ギャグの一つ一つで笑いを誘い、最後のオチ、巫女が”とんでも美人”になって現れてしっかり話を落としてまとめてくれた。真ん前にゃお客さん、その笑いと手拍子に乗せられて、これまで見せたことのない動きや表情なんかも飛び出して、役者たち、やりたい放題の15分間、大いに楽しんだ。

 2本目の『バトル in ケアハウス』。こっちは早くからセリフも入り、役者たちも演出の意図を早々と理解してくれていたので、安心して本番へ。ところが、あれれれれ?いまいち笑いが起きない。お客さん、まったくの白けっぱなしってわけじゃなく、そこそこに楽しんでくれたようなのだが、ひっきりなしの爆笑とはいかなかった。役者たちは名演、熱演で、稽古以上の仕上がりだったので、これは大いに残念。いつも見に来てくれる町長、終演後開口一番、コント受けなかったね、ってそれが最初にかける言葉か!でも、まっ、その通りなんだが。

 理由は、観客とのミスマッチってことだな。高齢者主体の客層に、老人ホームでの虐待ネタじゃ、身につまされて笑いどころじゃなかったってことかな。そう、菜の花座やシニア団の公演でも感じていたことだが、お歳より、特におば様方は、残酷な笑いにゃ拒否感が強いんだ。女性のやさしさってことかもしれない。下品なくすぐりも、過激な笑いもNGだね。品のある、穏やかな笑いがお好みだ。ジイサン乗せた車椅子をぶん回すとか、ひっくり返す、なんて、とても残酷で、いやだわぁぁぁ!って嫌悪感が先に立つのだろう。

 でもねぇ、笑いって、残酷なところがあるんだよ。心温まるユーモアとかもある反面、人を切り刻んで楽しむサドの笑いも大切なものなんだ。例えば、たけしや松本人志、のデビュー当時の毒舌。あっ、今じゃすっかり常識の権化になっちまってるけどね松本。古くは藤山寛美のアホ丁稚だって、大いにアホ加減を笑い倒したじゃないか。いじめなんてのも、この残酷な笑いが衝動になっている。

 いじめは悪い、うんそりゃそうなんだが、あんまりそればっか言い過ぎると、人間薄っぺらなカスカスになっちまう気がする。笑わせていじめの矛先をかわすとか、けっこう逞しく生き抜いた子どもらいたんだよなぁ。いじめをなくす、それも大切、いじめを生き抜く術を鍛えるてのも同時にやっていい。世の中、あんまり道徳的に固まり過ぎると、きっと大きなしっぺ返しを食うと思うぞ。個人発表で朗読された金子みすずじゃないけど、悪るもいて、ゲスもいて、クズもいて、アホもいて、みんな違って、みんないい、これでなくっちゃ。

 てことだから、今回受けなくたって、気にするこたぁない。また、いつか別の機会に勝負だよ、って軽くいなしてやり過ごす、これも長年の経験で身に着けた貴重な処世術ってことさ。

 

 

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