歴歩

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安中市・人見地区の2遺跡 説明会100人出席

2008年09月21日 | Weblog
 安中市教育委員会は20日、西横野東部地区遺跡群の「発掘調査現地説明会」を開き、考古学ファンら約100人が訪れた。
 公開されたのは、昨年12月から調査が始まった「人見枝谷津」と「人見東向原」の両遺跡。今回の発掘では、古墳時代中期前半の竪穴住居跡130軒以上の拠点集落が出土した。旧碓氷郡地域の歴史の空白を埋める発見という。 
[参考:東京新聞]

(9月17日の記事)
律令時代の主要幹線道路「東山道」につながる伝路か
 安中市教委は、同市松井田町人見地区にある人見枝谷津(えだやつ)遺跡と、隣接する人見東向原(ひがしむかいはら)遺跡の現地説明会を20日に開く。
 両遺跡は碓氷川の上位段丘上の通称「横野台地」にあり、県営畑地帯総合整備事業に伴い発掘調査された。
 両遺跡は沢をはさんで隣接し、縄文時代中期や古墳時代の集落跡が発掘された。奈良、平安時代のものと思われる道路状遺構も確認されている。
 道路状遺構は幅約9mで、約350mにわたり両側に側溝がある。約800m東にある人見大谷津(おおやつ)遺跡(00年度発掘)でも同規模でほぼ同じ方向の道路状遺構が確認されていることから、主要道の東山道から枝分かれして甘楽方面に向かう「伝路」の遺構ではないかとみている。3遺跡に通じていれば、総延長は約1キロと推定されるという。
道路の東方面には富岡市の貫前神社があり、今後、神社との関連も調査したいとする。
 説明会は、20日午前10時と、午後1時半の2回。現地集合。(小雨決行)  問合せは学習の森文化財係(027・382・7622)へ。
[参考:毎日新聞9/13、産経新聞9/17]

貫前神社(ぬきさきじんじゃ):
 富岡市一ノ宮に鎮座する上野国一の宮
 祭神は経津主神(ふつぬしのかみ)と姫大神(ひめおおかみ、比売大神)
 安閑天皇元年(531)物部姓磯部氏の創建といわれ、抜鉾大神・一宮抜鉾大明神・抜鋒大神とも呼ばれてきた。
 元は、別の場所にあった2社2神が1社2神になったらしい。
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