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藤原宮跡 宮殿造営の運河跡発見 資材を牛馬で運ぶ跡も

2008年09月29日 | Weblog
現地見学会に900人が訪れたと報道 [参考:9/28読売新聞]

 奈良文化財研究所が24日、持統天皇が開いた藤原京(694-710年)の宮殿南門跡南側で、宮殿造営のために建築資材を運んだ運河跡2本が見つかったことを発表した。貴族や役人が儀式を行う広場「朝庭」で出土した。
 運河跡はこれまで、南北方向に1本が設けられたとされていたが、今回の調査で大規模な運河網があった可能性が高まった。
運河跡からは材木などを運んだとみられる牛や馬の骨も出土し、宮殿造営の様子を示す資料になりそうだ。
 運河跡は、南北方向に長さ約7m、幅約4m、深さ約2mを確認。本流(幅3・5-4m、深さ2m)は、北側4カ所で見つかっている運河跡につながるという。過去に見つかった分を合わせると、運河は南北方向に総延長500m以上に及ぶことが分かった。
 さらに、南北方向の運河から北東へ延びる長さ約10mの2本目の運河も発見された。本流から北東方向に掘られた支流は浅く、輸送以外に運河の水量調整の役割を持っていた可能性がある。
 溝は大極殿などの主要部を建てる際に埋められ、10年ほどしか存在しなかったようだ。
 藤原宮造営時の作業員が詠んだとされる万葉集の歌によると、宮殿の柱などに使われる木材は、滋賀県南部の田上(たなかみ)山の木を伐採し、筏を組み宇治川や木津川などを経て運び込まれ、宮殿内では運河を使ったとみられている。
 現地説明会は27日午後1時半から。問合せは同研究所(0744・24・1122)へ。

発掘調査現地説明会
飛鳥藤原第153次(藤原宮朝堂院朝庭)発掘調査の現地説明会開催
【日 時】 平成20年 9月27日(土) 午後1時30分から1回 ※小雨決行
【場 所】 奈良県橿原市高殿町 「飛鳥藤原第153次(藤原宮朝堂院朝庭)」発掘調査現場
[参考:読売新聞、共同通信、奈良文化財研究所HP]
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