歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

関市・池尻大塚古墳 7世紀前期の方墳を確認

2008年09月23日 | Weblog
 5月からから発掘調査が進められている関市池尻の池尻大塚古墳で21日、現地説明会が開かれた。
 同古墳は大型の石室が特徴。これまで全体の規模と造られた時期が特定できていなかったが、今回の調査で一辺26mの方墳であることが確認された。7世紀前期にこの地方で方墳が多く採用されていたことから、7世紀前期のものである可能性が高まった。
 同古墳周辺には、日本書紀にも登場する美濃の古代豪族・ムゲツ(身毛津、牟義都、牟下津とも)氏の氏寺として1959年に国の指定を受けた弥勒寺跡を中心にした「弥勒寺官衙遺跡群」がある。市は、今後は同古墳がこの遺跡群の一部であることを証明し、国からの追加指定に向け、準備を進めていきたいとしている。
[参考:中日新聞]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甲賀市・紫香楽宮跡 宮町遺跡 和歌語句の「伊毛」と「乃古」文字確認

2008年09月23日 | Weblog
 滋賀県甲賀市教委は22日、聖武天皇造営の紫香楽宮(742~745年)跡とされる宮町遺跡(同市信楽町)から出土した8世紀中ごろの須恵器の皿(直径23cm、高さ2cmと推定)に、和歌で女性を示す「伊毛(いも)」(妹)と、男性を意味する語句の一部「乃古(のこ)」(おのこ、男)の文字があるのを奈良文化財研究所が赤外線撮影し確認したと発表した。
 04年に中枢施設「朝堂」跡の南端付近から破片が出土。裏面には「歌一首」と墨書きされていた。役人が私的に書いたとみられる。「歌」の字は何度もなぞられていた。
 本遺跡では日本最古の歌集・万葉集の収録歌が書かれた「歌木簡」が見つかっており、歌が盛んに詠まれていたことを改めて裏付けた。
 紫香楽宮は「仏都」と性格づけられてきたが、大阪市立大の栄原永遠男教授(日本古代史)は「貴族文化の栄える都としての側面も強まった」としている。
 須恵器は24~29日の午前9時~午後4時半、同町宮町の紫香楽宮跡関連遺跡調査事務所Tel:0748(83)1919で一般公開される。
[参考:毎日新聞、共同通信、京都新聞、 読売新聞、前出]
土器に“男女”と墨書 滋賀の紫香楽宮は和歌の都?(共同通信) - goo ニュース
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする