県立橿原考古学研究所が19日、巣山古墳(4世紀末-5世紀初め、全長220m)の前方部正面から北約100mにある小高い丘のような場所を調査し、埋葬施設から、魔よけの文様とされる直弧文を施した船形埴輪の破片約50点が見つかったと発表した。
巣山古墳で出土した死者の棺を運ぶ「喪船」の部材にも同じ文様があり、船形埴輪では全国2例目。埴輪は舷側(げんそく)板の一部(長さ約35cm、横10cm分)が確認され、本来は全長約1・4m、高さ約50cmで最大級という。
埋葬施設は巣山古墳前方部側の周濠外部に設けられた、古墳の可能性が高く、巣山とほぼ同時期に造られていた。大王と関係が深い従者が葬られたのではないかとする。丘のような場所は南北20m、東西45mで、後世に大きく削られ、本来の形は不明。前方後円墳か方墳だった可能性があるという。
また、巣山古墳のほぼ中心線上にあたる場所から、円筒棺(長さ1・5m、直径50cm)が見つかり、鉄剣や鉄製農耕具などが副葬されていた。そばには円筒埴輪10本が真っすぐに並び、船形埴輪の破片も散らばっていた。
船形埴輪は、3月25~29日、同県橿原市の同研究所付属博物館で公開される。
[参考:産経新聞、共同通信、朝日新聞]
奈良で最大級の船形埴輪 巣山古墳、大王の従者葬る(共同通信) - goo ニュース
過去の記事および情報
周濠外堤から長さ100mにわたる葺石が出土
喪船の部材を公開
巣山古墳で出土した死者の棺を運ぶ「喪船」の部材にも同じ文様があり、船形埴輪では全国2例目。埴輪は舷側(げんそく)板の一部(長さ約35cm、横10cm分)が確認され、本来は全長約1・4m、高さ約50cmで最大級という。
埋葬施設は巣山古墳前方部側の周濠外部に設けられた、古墳の可能性が高く、巣山とほぼ同時期に造られていた。大王と関係が深い従者が葬られたのではないかとする。丘のような場所は南北20m、東西45mで、後世に大きく削られ、本来の形は不明。前方後円墳か方墳だった可能性があるという。
また、巣山古墳のほぼ中心線上にあたる場所から、円筒棺(長さ1・5m、直径50cm)が見つかり、鉄剣や鉄製農耕具などが副葬されていた。そばには円筒埴輪10本が真っすぐに並び、船形埴輪の破片も散らばっていた。
船形埴輪は、3月25~29日、同県橿原市の同研究所付属博物館で公開される。
[参考:産経新聞、共同通信、朝日新聞]
奈良で最大級の船形埴輪 巣山古墳、大王の従者葬る(共同通信) - goo ニュース
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周濠外堤から長さ100mにわたる葺石が出土
喪船の部材を公開