山口県の徳山高専研究室で20歳女子学生が殺害された。29日昼現在これしかわからなかった。
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読売によれば、28日午後3時ごろ、山口県周南市久米の徳山工業高等専門学校(天野徹校長、692人)の専門科目棟(4階建て)2階の研究室で、この研究室に所属する土木建築工学科5年の女子学生が床に倒れ、死亡しているのを、捜していた職員が見つけた。
県警は研究室内で殺された可能性が高いと判断、捜査をしている。
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国立高専。どれほどの人がシステムを知っているのかわからないが、中学校卒業生が入学し5年間学習する教育機関である。
学生総数を見ると、この学校は1学年140人くらいの定員かな。700人前後だと、高校ならば6クラス×3学年。埼玉県ならば標準よりちょっと小さい模校である。でも、工業高専だし、4年生~からは大学に準じる教育機関だから、それなりの施設設備、校舎の規模がある。つまり、面積はでかい。高校ほど生徒学生がごちゃごちゃいるわけではない。だから、高校ほど知らない人がいたとしても、目につかないかもしれない。高校より広くて、大学並みに人の出入りが自由。そんな報道の仕方もあったようだ。
そうだろうか、そうでもないような気もする。
報道で見る限りかなり山の方であり、学校関係者以外が校内にいれば…少なくとも学生の目に触れれば…目立つような気がした。外部からの侵入者がいるとしたら、わかるのではないか。逆に外部からの侵入者の目撃情報がなければ、学校関係者が何か関わりがあると思った。
夕方、県警捜査本部が殺人容疑で周南市内の少年(19)の逮捕状を取った。同級生の男子学生で19歳。やはりすぐわかったようだ。
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30日(水)、容疑者身柄確保はまだ。高専は緊急に学科生徒を登校させ、説明会を開いた。
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9月7日(木)、犯人は自死。TV朝日などは実名、写真入り報道だった。読売も8日(金)には写真入り報道になった。
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事件から3週間経った。早くもこの話題は忘れられ始めている。
去年の事件もそうだったが、この事件についても。何もわからないと言っていい。何も、広く国民一般に何が起こったか知らしめてほしいとはいわない。しかし、警察や学校に教訓となることを残せず、何もわからず終わってしまう事件。何ともいいようがない怖さ、むなしさを感じる。
高専1年生~3年生諸君は高校生と同じ年である。被害に遭われた方は野球部のマネージャーをしていたという。先輩として接していた生徒諸君も多いはずだ。その心の傷、衝撃などのケアだって大変な仕事である。学校関係者もこれからずっとこの事件とともに生きていかなければならない。何年も何十年もである。自死した犯人の責任は重い。
それにしても学校で生徒が生徒を殺してしまう。どういう経緯かわからないが、条件がそろえばこんなことが起きてしまう。高校でもそうなんだろうか。そうだとしたら僕たち高校教師は何をどうすればいいのだろうか。何もわからない。とにかく大変なことである。
ず~っとそんなことを考えていた。