定員割れ経営悪化
在校生の卒業をもって、廃止へ
こんな記事が先月23日、YomiuriOnlineに出ていた。
記事によれば、三重中京大学と同短大学部(三重県松阪市)を運営する学校法人「梅村学園」(名古屋市昭和区、梅村清弘理事長)が、両校を廃止する方針を固めた。18歳人口の減少により、受験者数が減って定員割れが続き、赤字体質からの脱却が不可能と判断したためとあった。廃止を前提に2010年度に入学する学生の募集を停止する見通しで、三重中京大学はセンター試験利用も取りやめる。
今年入学した学生は、卒業時が2012年度末だから、平成25年3月で卒業と同時に廃校。短大部は2010年度末だから、平成23年3月で廃校。在学生が4年で全員卒業できるものかなかなか難しい問題である。
教職員の希望退職も検討するとあったが、あんまり教職員、特に教学部門で人がいなくなると、学校の体を成さなくなってしまう不安がある。
この大学、ちょっと前にこの名前になったばかりじゃないかと思って調べてみたら、2005年(平成17年)に松阪大学から名前を変えている。運営法人は梅村学園という学校法人だが、この法人は中京大学の運営法人でもある。中京の名前を用いてブランドイメージを変え、学生募集のてこ入れをしたようだが、定員割れが4年(大学)連続になり、赤字になっているようだ。短大部も2年連続の赤字。両方とも定員の充足率は75%前後である。このレベルの充足率が連続すると、大学は”もたない”ということになるのか。中京大学の系列でも、廃止をせざるを得ないのか。
この程度の未充足の大学ならば、関東地方にも片手ですまないほどあるように思う。