たまに、母校のウェブサイトをみる。
久しぶりに高校のウェブサイトをみたら、3月から4月のニュースの中に、「終業式、定年退職の先生方離任式」というエントリがあった。
3年前の4月、「Teachers, thank you very much.」というタイトルで、1年生の時の担任の先生、英語で3年間お世話になった先生の定年退職のことを書いた。今回定年退職になったのは、自分の2年と3年の時の担任・A先生、同じ学年の担任で日本史のB先生、そして地理のC先生方だった。
担任のA先生。先生は化学の担当で、生徒指導主任を長い間勤めておられた。僕が在籍していた頃は、母校はクラス替えは1年~2年になる時だけで、2年から卒業まで担任をしていただいた。B先生は所属部活動の顧問、C先生はとにかくこまかい試験を作られたという記憶がある。お三方で一番お世話になったのは、あったり前だけど、A先生である。
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僕は高校生のころから漠然と教師になりたかった。そのための勉強を教育学部で修め、義務教育学校の先生をめざすべきなのか、それとも自分の興味のあることを勉強して、それをベースに先生になることをめざすか、ない知恵を絞っていろいろ考え、悩んだ。大学(の学部)選択をどうするべきか、わからなかった。教育学部か、それ以外にするべきか。教育学部でないのならば、自分の成績が一番よかった日本史をメインに考えるべきか、成績的には2番目だけど、勉強が苦にならない英語をメインにするべきか。どれも選ぶことができず、先生に相談を持ちかけた。
義務教育(小学校)だと、おまえの得意・好きな科目である日本史や、英語の先生というわけにはいかない。
社会科や英語ならば、中高の先生の免許は同時にとれる。
中学校の先生は科目ごとだ。おまえの好きな科目を学んで大学で勉強して先生が目指せる。ただし教育学部でないと、卒業必修単位がかなり増えるぞ。(それがどういうことか、高校生だった僕にはあまりピントこなかった。後で考えると、僕の卒業必修単位は卒論を含めて124単位。教職をとったので、プラス40単位超...確かに大変だった。)
成績がいいのと、好きなのでは、結局後者を選ぶ方がおまえの幸せにつながるのではないか。
先生との面談の前も、その後もいろいろ考えたが、結局進学した大学の学部は文学部、学科は英語英米文学科になった。4年間、一般教養科目と体育以外はホントに英語ばっかりだった。結果、現在英語の先生になれている。あのときの先生のアドバイスがなければ、僕は違う人生を歩んでいたはずだ。感謝してもしきれない。
A先生には大学4年の教育実習の時と卒業後1度だけ訪ねた文化祭でお目にかかっただけだ。もう20年以上の月日が流れている。ウェブサイトに先生のお写真が掲出されていた。お顔を拝見したら、お年はめしていたが、昔と同じ笑顔でVサインを出していた。懐かしかった。うれしかった。
先生、おつかれさまでした。こんなブログを読まれてるとは思いませんが、だからこそストレートに感謝の言葉も照れずに書くことができます。