全英連参加者のブログ

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キムタクが古代進

2009-10-05 04:24:30 | 全英連参加者 2009

 10月3日のサンスポによれば、1970年代の日本SFアニメ宇宙戦艦ヤマトが初めて実写映画化される。

 主演:SMAP木村拓哉(36)が主人公の古代進を演じる。
 題名:SPACE BATTLESHIP ヤマト
 監督:ジュブナイルリターナーALWAYS 三丁目の夕日ALWAYS 続・三丁目の夕日の山崎貴監督。
 デスラー総統ら敵役は後日。
 今月中旬にクランクイン。公開は来年12月の予定。

***** *****

 新聞に出ていたキャストは以下の通り。

 古代進(木村拓哉) ヤマト戦闘班リーダー
 森雪(黒木メイサ) ヤマト戦闘班ブラックタイガー隊
 真田志郎(柳葉敏郎) ヤマト技術班班長
 島大介(緒形直人) ヤマト航海班班長
 斉藤始(池内博之) ヤマト乗組員(空間騎兵隊隊長)
 相原★(マイコ) ヤマト乗組員(通信班)
 古代守(堤真一) 古代進の兄(駆逐艦ゆきかぜ艦長)
 佐渡★(高島礼子) ヤマト艦内の医師
 藤堂平九郎(橋爪功) 地球防衛軍司令長官
 徳川彦左衛門(西田敏行) ヤマト機関班班長
 沖田十三(山崎努) ヤマト艦長

 ★原作では男性の設定だったが、映画では女性に変更

***** *****

 有名なアニメ作品を実写化してうまくいく場合とそうでない場合がある。
 最近だと櫻井翔さんと福田沙紀さんが主演、相手役のドロンジョを深田恭子さんが演じたヤッターマンは大成功の部類にはいる。これなどは、可能な限り原作の雰囲気を残して…漫画チックな要素を生かして…作品化して、成功したと言えるだろう。逆にずっこけたのは、ドラゴンボールだろう。この作品は、少なくとも話題にもならなかったし、お世辞にもヒットしたとも思えない。さて、このヤマトどうだろう。
 まず感じるのは、原作のブリッジクルー(古代・島・森・真田)の年齢設定と、このキャストを比較すると、映画キャストの方が年齢が上であること。古代・島は宇宙戦士訓練学校の同期生。まあ、士官学校の同期と考えれば、学校出たての青年士官のイメージがあった。古代は直情傾向型。島は、年齢の割に、落ち着いた性格に描かれていた。たぶん20歳~23歳程度の設定だったと思う。そんな彼ら二人の兄貴分的な立ち位置なのが真田で、30代半ば。森雪は古代・島をクン付けしていた。でも初期設定では彼らよりも年下という不思議な立ち位置。この映画、木村拓哉さん(36)を基準にキャスティングすると、真田役の柳葉敏郎さん、島大介役の緒方直人さんは、木村さんを含めて、アニメよりもかなり年齢が上である。
 ブリッジクルー以外では船医の佐渡酒蔵先生を高島礼子(もちろん、性別・名前変更である)さん、機関長役の徳川彦左衛門を西田敏行さんがそれぞれ演じるのは、設定変更(女性を増やすこと)を含めていい感じ。古代守を堤真一さんがするのもいいと思う。さて、問題は森雪である。
 森雪は生活班班長、レーダー士官、船医の元では看護師と何でもありの万能選手である。これをブラックタイガー隊所属(おそらくパイロット)にするとどうなるのか。オリジナルではブラックタイガー隊キャプテンは加藤三郎というパイロットだった。戦闘班長の古代と対等な口の利き方をしていたこともあったので、まあ、年齢も近いだろう。この役が森雪になる... これが、性別・設定も変更になる。その役を、現在もっとも勢いのある女優・黒木メイサ(21)さんが演じる。そのこと自体は異議はない。ただ、僕のようにオリジナルの作品をリアルタイムで見た世代は、森雪と古代進はロメオとジュリエットではないが、なかなか結ばれない悲恋のカップルを象徴する。このキャスティングだと古代進と森雪は15歳ほど年齢差のあることになる。なかなか、恋愛関係が出てくるようには思えない。と、いうことは、これはこれで別の作品になるということだろう。
 …これならば、大コケはないか。

 山崎監督はVFXを映画に使うことが、おそらく現在の日本ではかなりうまい人である。ヒットメーカーと言ってもいいだろう。この人がメガホンをとって撮影する映画だから、前評判はともかくたぶん見に行くだろう。願わくば、お金をかけ、時間をかけ、かなり有名な人をキャスティングして、宇宙戦艦ヤマト(ごっご)宇宙戦艦ヤマト(もどき)にならないことを切望する。

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