16日NHK夜のニュースから
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、埼玉県加須市に集団で避難している福島県双葉町の子どもたちの心のケアにあたるため、双葉町の先生たち6人が、16日に加須市の小中学校に着任した。
6人は加須市立騎西小学校に4名、同・騎西中学校に2名着任。双葉町の子どもたちが転入学したそれぞれの学校で、16日から授業に参加する。先生たちの任期は今年度いっぱいを予定。
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GW中の埼玉新聞ウェブサイトに、6日付県教委発表のこの人事のことが書いてあった。先生たちが着任したら、ブログに書こうと思っていた。
この人事は、4月27日に埼玉県と福島県の両教委が締結した「教員の併任に関する協定」に基づくもの。
加須市立騎西小に、双葉町立双葉南小、双葉北小の先生各2人の計4人。加須市立騎西中には双葉町立双葉中の先生2人を配置する。
任期は5月16日~平成24年3月31日の予定。
県小中学校人事課の調べでは、両校に通う双葉町の児童生徒(4月28日現在)は騎西小96人、騎西中64人であり、学級増に伴う加配(教員の増員)は既に実施済。今回の配置はさらなる加配である。双葉町の児童生徒の精神面でのサポートに必ずなると思う。
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今回の人事は教育公務員特例法によるもの。先生方は福島県・埼玉県両県の教育公務員(先生)として併任という身分になる。16日以降、双葉町の先生たちは騎西市の公立小中学校の先生と全く身分は同じである。
被害の特に甚大な岩手、宮城、福島3県では教育現場の先生不足が深刻であるとのニュースも、報道されていた。東京都は年度当初人事ではなく、5月から68人もの小中高特別支援学校の先生を、宮城県に派遣している。その宮城県では不足教員数が200人である。3県でいったい何人定足数に足りないのか。一つ一つの教育関係の報道に接すると、いかにこの震災がすさまじいものなのか、よくわかる。