全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

HAIKU

2011-05-29 17:58:00 | 全英連参加者 2011

 EU大統領、俳句で日本支援

  産経新聞が5月28日(土)に配信した記事の見出しだ。日曜日の朝に見つけた。
 それによれば、俳句愛好家として有名な欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領(首脳会議常任議長)は28日、日本・EU首脳協議後の共同記者会見で、東日本大震災の被災者に思いを寄せた英語の俳句を披露したとのこと。菅首相や日本の報道陣を感動させたとあった。その、俳句の日本語訳が、

 嵐去り
  後に残るは
   優しき心。

 であると、書いてあった。オリジナルが読んでみたいと思った。ネットで探したところ、オリジナルが出ていた。この記事の中である。

 EU, Japan agree to work towards mega free trade deal
 By Claire Rosemberg (AFP) May 29, 2011 - 2:34AM

 "The three disasters
 Storms turn into a soft wind
 A new, humane wind".

 以下は僕の日本語訳。単語の意味通りにすると、こんな感じだ。

 三つの災害(地震、津波、原発)。
 嵐はやわらかな風に、
 新しい、やさしい風となる。

 上のもの(青字)とは、ずいぶんイメージが違う。もちろん五七五にするために、そのままの日本語を使えないのは当然のことだ。
 翻訳は誰だろうと思って、さらに調べてきた。毎日jp.によれば、菅総理大臣自身だそうである。ちょっと信じがたい。
 事前にわかっていて、誰かが翻訳したと思う。菅総理には、こういうことをする力・センスはあまいないように思う。ただ、誰が日本語にしたとしても、こんなにイメージが違うと、読み人の思いと、何かずれが生じるのではないだろうか。

人気ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

都バスが赤字になる。

2011-05-29 06:02:22 | 全英連参加者 2011

 東京電力の今回の件で、都バスが赤字になる。そんなニュースをTVで見かけた。何でも東京都は東電の株主で発行株式割合でいくと、5番目の大株主だという。

 ・なんで東電の株主なの。
 ・なんで都バスなの。

 そんなことを考えた。

::::: ::::: ::::: ::::: :::::

 27日ネットで関連記事を見つけた。日本経済新聞のウェブサイトである。

 都バス、東電無配で赤字危機
 配当25億円消える(2011/5/26 3:03配信)

 それによれば...

 東京都交通局の前身は東京市電気局。電気局は、路面電車と電気供給を手がけていた。
  ↓
 戦時中、電気部門を切り離し、関東配電(現在の東電)へ譲渡。
  ↓
 現在も東京都は東電の発行済株式の3%、4267万株を保有。

 都バスは路面電車(都電)廃止路線を引き継いだ形になっている。電気局が電気部門を東電に売った。その代金として株式を受け取った。だから交通局予算に組み込まれたと思う。
 なお、簿価は170億円だと書いてあった。まさか、戦時中の譲渡額がこんな金額になるとも思えないので、戦後も株式を買い増した-東電の増資を引き受けた-と考える方がいいかな。いずれにしても、簿価を4267万株で割ると、一株あたり、398.4円になる。株式なので、市場価格がいくらでも、帳簿上の価格は売却しない限り変化はしない。
 27日(金)終値は321円。東京都(交通局)は配当がなくなっただけじゃなく、すでに一株あたり70円以上の含み損が発生している。

::::: ::::: ::::: ::::: :::::

 短い記事だけど、よくまとまっていた。
 わかりやすい記事だった。日本経済新聞に1pt.あげよう。

人気ブログランキングへ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする