平成24年10月29日(月)、臨時国会招集
通常であれば、衆参両院本会議で行われる内閣総理大臣所信表明演説だが、参議院では前国会で野田総理大臣の問責決議が可決されているので、所信表明演説を実施しないことになった。
憲政史上初めてのことらしい。
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総理大臣が所信表明演説をするたびに実施している、演説の調査。今回はホントにやる気が起きなかった。何度読み直しても、心に響かない。文句を言いたいと思えない。速報でブログに上げようという気が起きなかった。
前回も書いたことだが、野田総理の演説はカタカナ語ではなく、日本語を使い、表現しようという意図がわかると僕は感じている。でも、だんだんそれだけになっているように思えてきた。
今回の演説で目についたのは、「明日への責任」だが、カタカナ語の中で気になったのは、以下の三つ。
〇エネルギー・環境政策
〇グリーンエネルギー革命
〇チルドレン・ファーストの理念
一つ目は特にコメントはない。一つ目と二つ目は関連がある。
二つ目の「グリーンエネルギー革命」は、これだけを切り取ると、まだまだ日本語としてはいかがかと思う。演説の中でも、前後関係が明瞭な使い方のところもあるが、やや唐突に出てくるところがある。まだ、日本語にはなりきっていないからだろう。
三つ目の「チルドレン・ファースト」という表現は、以下のように使われている。
『チルドレン・ファーストの理念に立脚した子ども・子育て支援については、歴史的な拡充に向けて、既に新たな扉が開かれています。』
これはいただけない。何故で突然、こんな言葉がでてきたのだ。『子どもの健やかな成長を第一に考える』では、なんでダメなのか。
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自民党の安倍総裁が、『演説の中において、明日への責任、「明日」という言葉が何回も出てきましたが、この演説を聞いていて「野田内閣には明日はない」という確信を致しました。』(以下略)
自民党のウェブサイトに、所信表明演説に関するQ&Aがでているが、この人も、、、である。
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2012.01.29
「第180回国会における野田内閣総理大臣施政方針演説を読んで」