学校名が特定できてしまうので、かなり回りくどい言い方になる。 僕は埼玉県内の学校で生徒に進学してほしくない大学がある。 ***** ***** 埼玉県... 田舎扱いされる場合が多い。事実の部分もあるので、否定はしない。でも、埼玉県は東京都隣接県である。交通も、東西移動は弱いけど、東京に出るにはそれなりに便利である。県北や秩父地域のような場所でなければ、(大学)進学を考える場合、県内と都内に、同系列の学問を学べる大学が複数見つかる。選択肢があるのだ。 |
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創造学園大学の設置法人に解散命令が出されることが決まり、2週間である。
2009年1月、群馬県教育委員会はある通知を県内公立高校に出した。『堀越学園の合格者の入学手続きについては慎重に対応し、他校への進学等についても検討するよう指導願います』である。後に学園からの抗議により、『誤解を招いた』として、教委は通知を撤回した。しかしながら、少なくともこの時点で、同学園(創造学園大学)の問題は顕在化していたと判断できる。「見えた」状態と思う。
朝日新聞デジタル('12/10/31)、『〈迷走の果て・堀越学園解散へ〉重ねた無理』によれば、同法人は2007年末から教職員の給与遅配が始まり、'08年12月に給与支払い大幅遅れ、'09年1月の給与遅配で経営悪化が表面化していたとのこと。
県教委からの文書を、校長から進路指導部や3年生担任が受け取れば、意味は読み取れる。『避けられるものなら避けるべき。』である。それでも、2009年この大学に進学した学生がいる。現在の4年生の年度である。県教委の通知前に進学が決まっていたのだ。しかし、2010年は、2011年は、なぜ...
8月の時点で、創造学園大学には留学生83名を含む220名の学生が在学している。朝日新聞記事(10/26)によれば、4年生は60名、1年生から3年生は160名である。留学生の比率が各学年同じとは考えられないが、全体の3分の2弱は日本の高校を卒業しているか、高卒認定の上、入学したのだろう。ひょっとすると、学年が下がると留学生の比率は上がるのだろうか。いずれにしても、情報はなかったのだろうか。生徒は無理でも、高校の先生たちは...通知の件は埼玉県の一高校教師である僕でも気がついたのだが。学生たちは...
どこかで、現在学生たちがしている苦労を避けられたのではとも思うのだが、この学校法人は経営(運営)サイドがX過ぎた。
2週間経過し、例の3大学「不認可」騒ぎのせいで、ネットでこの大学のことを話題にしているニュースもかき消された。僕はそのことが心配である。
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平成24年11月8日、文部科学省ウェブサイトに、以下のような文書が掲出された。
『創造学園大学に在学する学生の受入れに関する情報について』
文部科学省では、一般社団法人国立大学協会、一般社団法人公立大学協会、一般社団法人日本私立大学連盟、日本私立大学協会並びに日本私立大学振興協会の協力を得て、創造学園大学に在学する学生の円滑な転学を図るため、学生の受入れに関する情報について、全国の国公私立大学に対して10月29日より照会を行いました。
創造学園大学の学生の受入れについて、1.「特別の措置を講じ受入れ可能」であり、かつ 、2.ホームページで情報の公開が可能と回答いただいた大学について掲載していますが、掲載している大学以外にも、学生を受け入れについて可能と回答いただいている大学もありますので、詳しくはホットラインまでお尋ねください。
また、現在、受入れについて検討中の大学もあり、情報については今後とも各大学・団体の協力を得て、随時更新を行う予定です。
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1.が48校で、2.が38校ということ。リストを見てみたが、あたりまえだが、ほとんどが群馬県外である。選択肢の幅がないと思った。