『38億年 生物進化の旅』池田清彦著
第1章に著者本人が書いていることを、そのまま引用する。
おおよそ三八億年前に地球初の生物が誕生してから現在に至るまでの進化の歴史を概観し、たった二〇〇ページほどですべて語ってしまおうという、大胆な(?)試み |
そんな本なのだ。だから、そんなに細かくかけるはずがない。各章が短くなるので、どこから読んでも、困らない。読みやすかった。
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僕が生物進化の本を読む場合、基本的には人類関係の部分が興味の中心である。その中でもネアンデルタール人について、特に彼らの言語能力について、読みたいと考えて本を買う場合が多い。この本は人類の進化に特化しているわけではないから、読む部分が少ない。でも、自分の知っていることの確認になった。
人類の進化以外では、へんてこな生物が、非常に短い期間で登場した『カンブリア大爆発』についての記述がわかりやすかった。大爆発前段階について書かれている部分。(第3章~第4章)
推薦というと大げさで、えらそうだが、おすすめである。