【22日のニュース】
政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)は21日、大学入試センター試験を廃止し、新たに「達成度テスト(仮称)」の創設を提言する方針を固めた。
レベルや目的が異なる「基礎」と「発展」の2段階の試験を設ける。
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センター試験を廃止といっているが、当初「新テスト」とされていた「発展」テストは、実質「衣替え」だ。「基礎」到達度測定目的の「基礎」テストが新設である。
これら二つを高校在学中、複数回受験可能とする。
文部科学相の諮問機関、中央教育審議会がテストの実施時期や運営体制などを検討。5年程度先をめどに導入される見通し。
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前回(2013.10.20、「国公立大入試:2次の学力試験廃止 人物評価重視に」)2次試験のことをとりあげたのだが、この、「新テスト」「到達度テスト」については、10月7日のエントリ(「両方実施」で疑問点をとりあげた。
今回の動きを「一本化」等と報道している向きもある。『新テストの実施主体は、作問技術や試験運営の蓄積がある大学入試センターと小中学生対象に全国学力テストを実施している国立教育政策研究所が有力視されている。』との報道もあった。問題の難易度調整、作問、試験マネジメントを考えれば、一つの組織で行う方がいい。ただ、組織をまとめても、実行会議のいうように「基礎」と「発展」の2テストが、まるでロールケーキを切るように、スパッと区切りがつくかというと、なかなか難しい。
「基礎」テスト
高校在学中複数回受験できるとして、実施はいつなのか。AO、推薦入試に基礎学力の証明として使うのならば、推薦入試の時期前には、実施できないとどうにもならない。3年生の9月よりも前に実施。そこまでに何回実施できるのか。2年生修了時あたりか。
「発展」テスト
これは大学入試の1次試験に相当する。これの実施時期はいつなのか。1次試験に相当するのならば、「3年生の3学期のどこか」はmustだろう。そこまでに何回実施できるか。できても1回。3年生の夏休みあたりか。
+++++ ここまでは、24日に書いたこと。 +++++
「基礎テスト」 BAT(Bテスト)
「発展テスト」 AAT(Aテスト)
Basic Achievement Test
Advanced Achievement Test
こんな名前になるかな。
+++++ ここまでは、25日に書いたこと。 +++++
後追い記事もあまりないようなので、アップすることにする。今後もこのニュースは追いかける。