何かニュースに接し、書きたいことがある。そんな時は、いつも数日待つことにしている。様々な報道を読んで、自分の考え方、感じ方とのずれを見るためである。昨日のエントリもそうだ。
このタイトルは、23日読売の記事見出しである。やや、引っかかりがあるので、一部引用し、自分の考え方を書いてみよう。
小学校の英語教育は11年度から、5、6年で週1回の外国語活動が必修化された。歌やゲームなどを通じて英語に親しむ内容で、読み書きはほとんど指導していない。英語が専門外の担任教諭が主に指導しており、質の確保が課題になっていた。
英語が専門外の担任教諭が主に指導しており、質の確保が課題...
読売は全英連協賛会社として、支援してくれている会社である。だからこそ、この記事は言葉が足りない。残念である。なぜそうなっているかの言及がない。
小学校の先生たち。残業も多く、振替休日十分にとれず、早朝から遅くまで勤務している。土曜も日曜もないという話しをよく耳にする。そんな中で、外国語活動(名称はどうあれ、新しい仕事である)への基本的研修も受けることができず、責任と注文ばかりが多くなる。準備十分と言えない中で、一生懸命対応している。その点について、言及しないのは、正しくなく、ちゃんとした書き方とは言いがたい。
もちろん、準備ができてからでは遅いという言い方はあるし、現実への対応は待ったなしなのもわかる。しかし、この言い方はよろしくない。ここまで言うのであれば、
①現職教員の「英語授業」研修について
②小学校教員養成課程おいて、英語の学習指導を学ぶことについて
③現在使用中の教材につて
④(これから作られる)英語検定教科書について
等々を触れるべきである。
なお、こんな意見の中で、外国語活動は行われてきたのだからね。
2006.09.27、「The MEXT Minister Bunmei Ibuki said...」
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現行の外国語活動と、これから(文部科学省移行プラン)
学年 | 現行 | 2020年をめどに全国実施 |
5 6 |
授業は週1回 歌・ゲームで、英語に親しむ 学級担任が主に指導 |
授業は週3回 中学校学習内容を一部前倒し (読み書きも指導) 英語の専門教員が主に指導 |
3 4 |
一部自治体、学校で独自に実施 | あらたに必修化 授業は週1回から週2回 |