日本語で説明しにくい、英語表現の一つだろう。
In sports, a crosstown rivalry is a rivalry between two teams in the same metropolitan area. It is a term primarily used in the United States and Canada. (Wikipedia英語版)
(スポーツにおいて、「クロスタウンのライバル関係」は、同一の都市圏にある2チーム間のライバル関係・競争関係をさす言葉である。これは、主にアメリカ、カナダで用いられる用語である。)
大都市の「ある区域(行政区)」にチームA、「隣接する区域」にチームBがある。2チームは1年に何回か試合をする。直接対決以外でも、サポーターは常に相手の勝ち負けを意識する。「街を横切る」「隣の地域に出かける、押しかける」感覚。これがcrosstownの語感だと思う。街を二分するたたかいが行われる。
浦和レッズサポーターは、大宮アルディージャなど眼中にない、もしくはないふりをする。でも負けは許さない。「よりによって大宮相手に何をしている」である。大宮は大いに意識している。ライバル視の程度の差があれ、これが「クロスタウンのライバル関係」である。それぞれの相手が、crosstown rivalである。チームのある場所やホームタウン住民間の様々な感情も、これに影響を及ぼすことは言うまでもない。
rivalは、「ライバル」として日本語になったのだが、crosstownがつくと、少なくとも僕の知る範囲で、あまりいい日本語がないと思う。「不倶戴天の敵」ではない。「宿敵」「好敵手」ではcrosstownのニュアンスが伝わりにくい。
どうだろうか。