東武野田線の路線名愛称が東武アーバンパークラインになり2ヶ月半。アーバンパークラインという名称は、駅の掲示など徐々に目立ってきているが、僕は相変わらずなじまない。
過日ネットの鉄道関係ニュースを読んでいたら、東洋経済オンラインのサイトに、東武鉄道中期経営計画によると、同線に急行を走らせる計画があると書かれていた。調べてみた。
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1 計画期間
2014(平成26)年度から2016(平成28)年度までの3年間
2 基本戦略
(1)鉄道事業の利便性・安全性の向上
今後想定される人口減少社会や社会構造の変化等に対応し、安全輸送とお客さまのニーズに合った質の高い輸送サービスを提供することで、鉄道需要を拡大する。
〇東武アーバンパークラインの利便性・快適性の向上
・大宮~春日部間急行運転の実施
・六実~逆井間複線化の推進
・東武スカイツリーラインと東武アーバンパークラインの直通化
・新型車両 60000 系の増備
・駅の快適性の向上(大宮公園、清水公園、船橋等のリニューアル)
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・・・ホントだ!!!
ニュース検索をすると、地元埼玉新聞も5月19日に取り上げていた。一部引用する。
記事タイトル:
東武アーバンパークライン大宮-春日部、16年春から急行運転
記事まとめ:
東武鉄道は2016年春から、東武アーバンパークライン(野田線)大宮~春日部間で急行運転を開始し、春日部を経由して東武スカイツリーラインへ直通運転する。
~中略~
(大宮~船橋間、62.7km)の大宮~春日部間の所要時間は約21分。急行運転が開始されれば、速達性が向上する。「運転本数や運転間隔、停車駅などはこれから検討する」と同鉄道経営企画部。
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あららホントだぁ... やっぱり急行運転(速達列車)は、大宮~春日部である。
東武アーバンパークライン沿線住民、特に旧大宮市民にとってこの路線は、大宮に出て東京に向かうためのものである。でも、大宮から春日部経由で東京方面に行けるのなら、新たな需要がのぞめるだろう。春日部経由スカイツリーライン直通化(相互乗り入れ)は、アピールできる。見られ方も変わる可能性がある。しかし、どれほど需要があるのだろう。
アーバンパークラインの大宮~春日部は15.2km(大宮~岩槻が8.5km、岩槻~春日部が6.7km)である。現在各駅停車がこの区間を21分で運行している。急行列車の停車駅は岩槻として、それ以外の7駅を通過するならば、どれほどの速達効果だろう。この区間の各駅停車が各駅駅で停車時間を30秒とすると3分半、45秒とすると5分ちょっとの短縮である。岩槻利用者が浅草方面に出る時には、利便性向上&時間短縮効果が見込める。ただ、通過駅(北大宮・大宮公園・大和差・七里)利用者がわざわざ岩槻まで行き、乗りかえる需要があるか。微妙な感じもする。
なお、現在土曜日限定で大宮~春日部~浅草を「スカイツリートレイン4号」が走っている。
大宮12:30発
春日部12:51発
東京スカイツリー13:21着
大宮春日部間はノンストップでも、速達効果はゼロである。これは大宮を普通列車が12:25,35に出発しており、4号はそのダイヤの間(隙間)を走っているためだ。大宮~春日部は施設設備に何か工夫がないと急行とは名ばかりで、あまり速達効果は出ないのではないか。
楽しみは、楽しみなんだけどね。