学校の営業時間中に突然停電する。めったにないことだが、絶無とはいえないことだ。
僕のこれまでの経験でも、設備に落雷、校舎全体が停電したという話しは聞いたことがある。これらは復旧に時間がかなりかかり、授業カットで対応したということだ。東電の都合で給電に支障がでても、一時的な停電ならば、ほどなく復旧する。あの3.11でも、計画停電以外には勤務校は停電しなかった。
停電がある程度の時間になると、学校は営業できなくなる。
校舎の一番高い場所にある給水設備が使えなくなる。そうするとトイレが使えない。食堂等の冷蔵庫がストップすれば、衛生管理上の問題が出る。電気がないと、ただ単に教室が暗い、チャイムが鳴らないとかではない。電力がなくてもどうにかなるものは、チャイム代わりのハンドベルくらいである。
これまでの勤務校で、ハンドベルが停電のため出動したことは一度もない。
時代遅れとも思えるハンドベルは、おそらく県内の県立高校すべてに備品として存在する。これは通常の停電対応(おかしな日本語だ)備品というよりも、入学試験の実施時、停電等によりチャイムが鳴らない時の非常手段として備えるものなのだ。だから、通常は校長室か職員室教頭席あたりにある。