After a mental breakdown, an award-winning writer copes with being a widower and a father while, 27 years later, his grown daughter struggles to forge connections of her own.(Rotten Tomatoes) |
3日、封切り日に見てきた。「パパの遺した物語」である。
最初にこの作品を見かけたのは夏休み頃。Movixに出かけた時、予告編が流れていた。作品のことは何も知らなかったが、Close to You(遙かなる影)が使われていて、予告編に見入ってしまった。
+++++ +++++
この映画、見たあとの感想・評判は、かなり「いいね」と「よくないね」で振れる作品だと思う。少なくとも作品のポスター、邦題からくるイメージと、実際に見るとちがいがあることに気がつく。Yahoo!映画のコメントでも邦題、予告編がミスリードとの指摘をみつけた。
+++++ +++++
ジェイク・デイビス(ラッセル・クロウ)
ここ数年だと、「レ・ミゼラブル」「マン・オブ・スティール」が印象に残る。本作の役作りのため、実際に太ったようだ。なんとなく世間一般が考えるラッセル・クロウのする役ではないかもしれない。
彼の演じるジェイク・デイビスは、ピューリッツァー賞の受賞作家である。彼は交通事故を起こし、妻を死なせてしまう。自分もケガをして、その後遺症に悩まされている。作家としても大スランプである。
彼には一人娘のケイティがいる。
ケイティの幼少期(カイリー・ロジャーズ)
カイリー・ロジャースはエンドクレジットでIntroducingと付いていた。映画初出演ではないが、大きな役としてはこれがスクリーンデビュー(に近い)女優さんである。
ケイティは母を失い、父もだんだん壊れていく。父は長期間入院。母方の伯母の家にその間身を寄せることになり、父と一時的に離ればなれになる。
一緒に生活するようになっても、父の病気、経済的な苦境でつらい思いをする。そして父が亡くなってしまう。
父の遺作が「Fathers and Daughters」である。
ケイティ・デイビス(アマンダ・サイフリッド)
二十年後、ケイティは大人になっている。大学・大学院で心理学を学び、虐待児童のカウンセラーをしている。
父の遺作に登場する彼女は、作品のファンである男性と出会い、恋に落ちる。彼女には幼少期の経験からか、自分自身ではどうにもできない、ある大きな心の闇がある。
…これ以上は書かない方がいいかな。
+++++ +++++
この作品、父と娘の愛情物語ではない。もっとつらく苦しいたたかいの物語である。
父は自分のミスで妻を死なせた。娘には経済的にも精神的にもつらい思いをさせた。重荷を背負わせた。娘はその重荷を背負いながら、生きていく。父と娘、それぞれが、必死に生きる物語であると思う。
++++++ +++++
Amanda Seyfriedの日本語カタカナ表記はゆれている。本作の日本語サイトでは「セイフライド」とあるが、IMDbに以下の記述がある。
The correct pronunciation of her last name is "Sigh-Frid".
赤字部分を普通に発音すると、「サイフリッド」もしくは「サイフリド」に近くなると思うので、上記のようにした。
サイフリッドとロジャースは、なんとなくだが顔が似ていると思う。