昨日は以下の二つの分科会に参加予定でしたが、第2部の直前にPCがダウン。一つ目のみの参加になりました。
二つ目は途中から参加できたのですが、途中からでは、発表がよくわかりません。
・・・断念しました。
第1部 第8分科会
思考力・判断力・表現力の育成
~自走化に向けた取り組み~
発表者:佐賀県立唐津東高等学校 田中秀太郎先生
助言者:広島大学名誉教授 築道和明先生
第2部 第27分科会
指導と評価の一体化を目指したリスニング指導
-ICTを活用したリスニング指導ー
発表者:鹿児島県立鹿屋高等学校 山元絡先生
助言者:大分大学 麻生雄治先生
ZOOMを用いた分科会です。
唐津東高等学校2年生、SWSという活動についての実践報告です。
SWS
S:即興で「話す」 Speaking
W:構想を練って「書く」 Writing
S:書いたことを元に「話す」 Speaking
日常的なテーマ、身の回りのことを取り上げて。
初日の佐賀西高校の授業でも感じたことですが、well-preparedよりも即時的(即興的)に英文を作り、発話する(させる)に力点を置くことが主流となのだとわかります。小中高の授業見学でも、児童生徒に目指させるのは発信・発話。まず文を作る(generate)こと。そのハードルをどう下げるかに、注力していると思います。見学した授業の前には、たくさんのインプットがあるはず。それらはすべて発信というゴールを目指すもの。その意識が強いと思います。
自分が本年度担当している、新課程科目「論理・表現」には、教科書準拠の書き入れ式ワークノートがあります。身近な話題を導入に、簡単なQ&A。例文を使い短い英文、各課のまとめとしてある形式の英文の産出をゴールとします。英文を書くことが主眼になりがちですが、表現の科目なので、話せなくてもいけない科目です。
小さな変更例・例えばこんなこと
Q: What have you bought recently?
(最近買ったものは何?)
間違えるのはイヤだ=正確性を求める=時間がかかる
質問への答えを考え、書くことに時間がとられていました。
勤務校の生徒たちは入試のデータを見る限り、普通の生徒たちです。まじめな集団です。彼ら彼女たちが英文を書くと、どうしても下線部のようなことになります。なんとかしたいと考えていました。
ある日のTT、Thanksgivingがテーマでした。改善へのヒントはALTのある発言でした。Activity Timeは自分が感謝の気持ち伝えたい人を書かせる活動です。相手を考える時に、「目をつぶれ」という指示。自分は授業でしたことのない指示でしたが、ちょっとひらめきました。
・・・担当クラスが多いので、即導入です。
Q: What have you bought recently?
以下追加指示
「Close your eyes for 10 seconds.」(目をつぶって考えなさい)
「Write down what you bought in JAPANESE.」
「よし、2人1組、ペア組んで。ジャンケン。」
メモを見て、何を購入したか話させます。
「I bought... で始めて。」
「聞き手は相手の答えを自分のノートに!」
30秒で言える。生徒の活動が始まります。
この方法を採ると、生徒は時間をかけて、文を書けません。
1ターン、2分で終わります。
活動状況を観察すると、普通に”I (have) bought ...”と言えている。聞き手もメモを取れました。
相手の発話の下に、自分が聞かれたとき何と話したか、話したかったか、少し時間を取り英文を書かせました。ノート交換。〇✕はつけないけど、見比べることは大事です。
購入品の感想、値段等を追加させると、簡単なQ&Aも発話の材料になります。
改良の余地は大ありですが、続けようと思います。
さて、令和4年度も、どうにか全英連は全国大会ができました。残念ながら、みんなで集まる全英連「完全復活」とはなりませんでした。
個人的にはPCのダウンは予想外、痛恨事。分科会を一つ、参加し損ねました。
令和5年度は愛媛県松山市で開催予定です。なんとかみんなで集まりたいです。