<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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ビリー・クリスタルとメグ・ライアンが主演した映画「恋人たちの予感 When Harry met Sarry」は私のお気に入りの映画で今でもたまにDVDを鑑賞したりすることがある。
ハリーとサリーという二人の主人公の友達以上恋人未満の関係が、徐々に発展していく過程が面白いことと、ニール・サイモンが描くようなニューヨークという街がこのまちにしか無い独特の大人っぽさを醸し出し、心憎い雰囲気で何度見ても見飽きない映画になっている。
さらに私にとってはビリー・クリスタルの早口の英語とメグ・ライアンの分かりやすい口調の英語が英語聞き取りの標準学習ツールになっていて、iPhoneで音だけに耳を傾けることも少なくない、

「恋人たちの予感」が最初に公開されて23年が経過。
すっかりクラシックの部類に入りそうだが、その輝きは今も失せていないと私は思っているのだ。

この「恋人たちの予感」や「ユー・ガット・メール」「めぐり逢えたら Sleepless in Seattle」の脚本や監督で著名なノーラ・エフロンが亡くなった。
享年71才。
暫く彼女の作品にお目にかからないなと思っていたら、死去のニュースが伝わってきてちょっとしたショックを受けている。
ラボストーリーを書かせてはなかなかライトなで洒落た物語がものすごく魅力的だったからだ。

また物語だけではなく、演出を担当すると音楽の使い方も巧みだった。
ニューヨークにはジャズが似合うが、ジャズだけではなくオールディなポップスも散りばめて、ストーリーと曲がバランスよく作品の甘みを引き出すやりかたは、多くのテレビドラマや映画に影響を与えたと記憶している。

71歳といえばまだまだ若い年齢で、もっと多くの作品を生み出してもらいたかったのがとても残念だ。



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