<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



「在日米軍基地へのオスプレイ配備反対!」
とニュースでひっきりなしに伝えていたので、私はてっきり左巻きの人たちがいつもやっているお定まりの「戦争反対!」運動の一種かと思っていた。
だからテレビやラジオのニュースを聞きながら、

「中国や韓国、北朝鮮が日本の領土や財産を力づくで奪おうとしているのに、なんてのんきでアホなんや」

と思っていた。
しかし、これには大きな誤解があったことをつい最近知ることになった。

「オスプレイ配備反対!」は何も「中国を刺激してはいけない」「北朝鮮を刺激したらいけない」「若者を戦地に行かせるのか」といった話ではなく、

「こんな事故の多い飛行機を配備するなんて許せない!」

という、安全面からの問題であったようだ。
開発依頼何十回も墜落事故を起こしている軍用機の配備は周辺住民にとっては安全の不安材料。
伊丹空港の上をボンバルディアのプロペラ機が飛ぶよりも危険なものだと言っているのだ。

確かにオスプレイはかなり変わった飛行機で、プロペラが角度を変えることにより英国戦闘機ハリアーのように垂直離着陸ができるのだという。
なんだか機動力だけ凄そうで燃費の悪さをイメージしてしまいそうだが、構造が複雑なだけに落っこちることも少なくない。

飛行機といのは安全な飛行機ほどフォルムが洗練されていて歪感がない。
例えばボーイングの旅客機B777などはジュラルミンを使った飛行機の完成形と言われており、そのフォルムは均整がとれた美しさを持っている。
ジュラルミンだけで作った最期の飛行機でもあるということで、その完成度は就航以来過去15年間に人身事故ゼロという数字が示している。

昨年から飛び始めた最新型B787に至っては、もはや飛行機と言うよりも鳥のようなフォルム。
あらゆる安全のための最新技術が備わったそのメカニズムは航空ファンだけではなく、単なる旅人も魅了してやまないものがある、と思う。
思うというのは、見ただけで未だ乗ってないから。

それに反して「オスプレイ」。
かなり不恰好だ。
「ヘリコプターが飛ぶのが理解できない。プロペラがくるくる回っているのに、どうして機体は回らないの?」
というような疑問を持っている人にはさらなる疑問が増えてくる飛行機だ。
機体はまるでヘリコプター。
ヘリコプターよりも小さいが、飛行機よりはぐんと大きなプロペラが左右に2つついていて、それが前を向いたり上を向いたりして飛行する。
誠にもって、気色悪い飛行機だ。

ところで、これによく似た飛行機に「マットジャイロ」があることを私のような40代後半のオッサンであれば、すぐに気づくだろう。
あの「帰ってきたウルトラマン」に登場していた垂直離着陸ができる飛行機で、今回のオスプレイそっくりのフォルムをしている。
オスプレイと違うのはプロペラがダイソンの扇風機みたいな輪っかに囲まれていることと、機体が赤が貴重になっていることと、上から紐で吊るしていることが異なっている点だ。

マットジャイロもよく怪獣などの攻撃にあい墜落したものだ。
墜落するために登場するような飛行機だったように記憶する。
ましてマットジャイロは紐で吊っていても墜落したわけだから、紐で吊らずにホントに飛んでいる不恰好なオスプレイが安全なわけはない。
日米友好も、日米同盟も大切だが、どれだけ役に立つのか分からない怪獣もいないのに墜落が絶えない変な軍用機は私も要らないのと思うのであった。

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