ニール・サイモンの傑作コメディ”おかしなカップル”。
病的な潔癖症のフェリックスとスポーツ記者でちゃらんぽらん、いつも汗まみれのシャツのままベッドに寝てしまうようなオスカーの二人。
共に奥さんに逃げられた寡婦男、という設定だったと思うのだが、このニューヨークを舞台にした30分のコメディ番組が、高校生の頃のお気に入りのテレビ番組の1つだった。
とりわけオスカーを演じたジャック・クラグマンはこの番組の後に「ドクター刑事クインシー」という番組で検視官の役を演じ、それが魅力的であっただけに今も深く記憶に刻み込まれている米国のテレビ俳優だ。
そのクラグマンが亡くなった。
享年90歳。
そしてもう一人。
89歳で亡くなったのは名脇役のチャールズ・ダーニング。
チャールズ・ダーニングといえばポール・ニューマンとロバート・レッドフォードは主演してアカデミー作品賞を受賞した「スティング」に登場する悪徳刑事が印象的だった。
とりわけロバート・レッドフォードを追いかけてシカゴのループの駅をあっちへドタバタ、こっちへドタバタ走り回るシーンはスコット・ジョプリンの音楽も相俟ってスリリングだが滑稽な面白いシーンだった。
海外ドラマや映画ではよく目にする二人の俳優だったが、お別れの時が来てしまった。
なんだか、やっぱり寂しいし、日本ではニュースや新聞記事でもなかなか取り上げないので、うっかり見落とすところなのであった。
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