能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

社会保険労務士のミッション・・・それは、中小企業に元気を注入し、より強い企業にすることだと思います!

2016年01月09日 | マネジメント
 
社会保険労務士の仕事の領域、徐々に拡大中 労働に関するリーガルサービスに必須の倫理と専門性

社会保険労務士と言えば、年金や健保などの社会保険、労災保険や雇用保険などの労働保険のスペシャリストと見られていますが、今、社労士業界で焦点になっているが、労務管理の専門家してのAD...
 

社会保険労務士のミッション・・・。

それは、中小企業経営者に勇気を与え、強い企業にしていくことだと考えています。

労基法を中心とする法律面での対応は、もちろんのこと、マネジメントの世界で、その企業にエナジーを与えていくこと・・・そして、その企業を復活させていくことだと考えています。

中小企業で働く従業員を明るく働きやすい職場環境、労働環境を整備し、年々期待や希望を高めていくこと・・・。

そのためには、力強く成長できる経営の舵取りが必要不可欠。

中小企業の親父さんとともに並走できるスキルも必要となります。

 

メインは、中小企業。

そこにパワーを注入すれば、ニッポンには違った世界が登場してくるように思います。

新3本の矢・・・GDP600兆円、介護離職ゼロ、出生率1.8への道が開けるかもしれません。


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サンテグジュペリの星の王子さま  半世紀ぶりに読んでみました・・・ちょっと不思議な感覚です

2016年01月09日 | 本と雑誌

本というものは、一般的には、歳を重ねるに従って理解が深まるものです。

経験や体験、キャリアの蓄積で、昔分からなかったことが、文字面から引き出せるからです。

しかしながら、そうではない本もあります。

童話です。

小学生のころは何となく理解でき納得していた童話「星の王子さま」・・・今読むと、懐かしさはあるものの、理解できないところが多々あります。

月並みな言葉で言えば、ピュアなココロ、子どもの純粋無垢なフィーリングがなくなったということでしょうか(苦笑)。

星の王子さま 

アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ著 池澤夏樹新訳

集英社文庫  390円+税

 

「星の王子さま」・・・半世紀ぶりに読んでみました・・・それにしても年取ったなあ~(笑)。

Le Petit Prince 小さな王子という意味でしょうか?

池澤夏樹の新訳もこなれていて、詩的な余韻もある名訳だと思います。

 

沙漠の真っただ中に飛行機の故障で不時着した飛行士が、金髪の不思議な少年に遭遇して始まるストーリーです。

筋は終えるのですが、子どもの頃スッと入ったものが、入らなくなっています・・・涙。

 

ものは心で見る

肝心なことは目に見えない

キツネの話すこのフレーズは、名言として残っているので、何となく分かるのですが、王子様とキツネの会話についていけない自分・・・ちょっと寂しいです。

 

王子様が、巡るさまざまな星・・・6つの星を旅し、最後に地球にたどり着きます。

 

王様の星

うぬぼれ男の星

酒飲みの星

ビジネスマンの星

点燈夫の星

老紳士の星

 

アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ(19001944)は、作家にして飛行士。

フランス・リヨンの伯爵家で誕生。民間航空郵便の創設時代にパイロットとして活躍。

彼の少し前の世代までは、飛行機乗りは貴族だけに認められた特権でした。

「夜間飛行」「人間の土地」などの作品があります。

1944年の第二次世界大戦中、偵察飛行のために飛び立ち、そのまま行方不明になります。

ちょっとミステリアスな人物です。

 

サンテグジュペリ・・・なんとなく村上春樹ワールドに繋がっているような気がします。

「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」などの初期作品に熱中したのですが、「ノルウェーの森」あたりから、ほとんど読まなくなった村上春樹さんの作品・・・。

おそらく、そのことと、サンテグジュペリの童話が理解できない・・・というのは、根っこの部分でつながっているのかもしれません。

 

星の王子さま・・・。

今度は、現役を引退、本当の爺さんになったときにロッキングチェアでパイプをくゆらせながら、読んでみようと思います。

感じ方が、どう変わるのか???ちょっと楽しみでもあり、ちょっと不安でもあります・・・笑。


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東京百景 又吉直樹さんの東京ライフを綴った奥深い一冊 装丁もいいセンス、そして何よりエッセイ!!!

2016年01月09日 | 本と雑誌

東京百景 又吉直樹著 

ワニブックス刊 1300円+税

去年の大ニュースの一つ・・・ピース又吉直樹さんの芥川賞受賞。

お笑い芸人として、はじめての快挙だそうです。

純文学とお笑い・・・ちょっと色眼鏡で眺めていました・・・。

出版不況を話題性でカバーしようという陰謀ではないのか、文学界のレベルが下がったのか・・・。

が、今回、「火花」「東京百景」を読んで、改めて又吉さんの筆力に心を動かされました。

文脈、行間に、寂しさ、悲しさが詰まっています。

どことなく、中島らもさんのスタイル、雰囲気に似ているような共通点も感じます。

 

又吉さんは、18歳のとき、大阪から上京。

一人暮らしを始めます。

「はじめに」の中で、その時の不安が綴られています。


その時、僕が頭の中で広げた東京の地図は限りなく白紙に近いものだった。

これから自分で地名を書き込み、線を引き、色を塗る。

そんな淡い期待と同時に底知れぬ不安も感じていた。

どうしてこんな場所まで来てしまったのかと激しい後悔に襲われた。

一人暮らしの夜は幽霊も怖かった。


すごい文才・・・一人暮らしを始める時のドキドキ感、不安感が見事に表現されています。


同書は、又吉さんの視点で東京を切り取ったエッセイ。

武蔵野、下北沢、日枝神社、舞浜、原宿、お台場、世田谷、四谷、東京タワー、神田神保町などの100の情景が展開されます。

すでに10万部が売れるヒット作になっているようです。

 

どこか行くたびに、警察官から職務質問を受ける又吉さん・・・笑。

その独特の風貌と怪しさが、同書の中にもちりばめられています。

一度、読むとその魅力に取りつかれそうです。

 

東京百景・・・その装丁もなかなか魅力的です。


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