能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

ビジネスマネジャー検定試験の社内活用法 マネジメントの基本知識があれば組織の力を、より引き出せます

2016年01月16日 | マネジメント

仕事は、結果がすべて。

現場で、顧客志向でがむしゃらに仕事すれば、結果が出る・・・。

半分正しくて、半分間違っていると思います。

経営理論や財務会計の知識、労務管理や法律の知識、マネジメントの知識があれば、人の管理、仕事の管理の選択肢が大きく広がります。


東京商工会議所で2015年度からスタートした「ビジネスマネジャー検定試験」。

集合研修やセミナー派遣が難しい中小企業であっても、この検定試験を活用すれば、マネジメントの基本知識についてはカバーすることが出来ます。コスパも高い検定試験だと思います。

社内での活用については、それぞれの会社の特性、ニーズに合わせて、様々な展開が考えられます。


[展開例1]将来の幹部候補生を教育するための第一ステップとして受検を推奨

社長が指名して、公式テキストや通信教育を自己啓発で受けさせて、受検させることが良いと思います。


[展開例2]人事制度連動型の活用

係長、課長クラスへの昇進昇格へのエントリーの条件として、この検定試験の合格を義務づける。


[展開例3]現任の部課長への再教育の一環として受検を義務付ける

マネジメントの基本知識を再学習することにより、マンネリ、ワンパターンからの脱却を目指す。

落ちると、カッコ悪いですよね(笑)。


[展開例4]若手社員の自己啓発として活用

やる気、モチベーションの高い若手社員の教育の一環として活用する。


[展開例5]社内勉強会のテキストとして活用


検定試験は、いわば道具。

うまく使えば、社内の活性化、マネジメントのレベルアップにつながります。

2月15日(月曜日)の午後、東京商工会議所で紹介イベント(無料)が開催されます。

企業の人事労務担当者の方は、参加されてみてはいかがでしょうか?

 http://event.tokyo-cci.or.jp/event_detail-67498.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無気力社員ゼロ計画 強い現場の100の知恵・・・マネジメントの新しいカタチが見えてきます

2016年01月16日 | 本と雑誌

日経ビジネス誌2016.1.18号の特集「無気力社員ゼロ計画 強い現場の100の知恵」。

なかなか面白く読みました。

同誌の記者の渾身の取材が、よく伝わってきました。

どこの組織にもいる、無気力社員。

怪しいコンサルタントが言う「2-6-2の法則」。

デキる上位の2割、フツー社員が6割、そして仕事が出来ない下位2割の社員が、いるんだそうです。

それぞれ、人財、人材、人罪(人在)と呼び、真ん中の6割をいかにして上にあげるかという、とても非科学的な説明を加えたりしています(笑)。

昭和の時代なら、それでよかったのでしょうが・・・。

今や、ニッポンの職場では、省人化が進み、ダイバーシティが入り込み、正社員や限定正社員、派遣社員、パートタイマーなどの雇用形態の多様化、再雇用の高年社員など、今までの常識が通用しない新しい局面に入っています。

 

今回の特集は、時局をとらえた良い企画だと思います。

 

プロローグ やる気向上こそ経営課題

PART1 「そこまでやるか」で一体感

PART2 仲間、理念・・・なんでも見える化

PART3 受け入れる柔軟さで社員を鼓舞

エピローグ 勇気が開く未来の働き方

 

この特集では、100の事例が取り上げられています。

パナソニックやみずほフィナンシャルグループ、三越伊勢丹ホールディングス、富士重工といった大企業から、IT関連の小さな企業までが取り上げられています。

 

社員全員参加の誕生日会を毎月開催

社長が飲み会ですべての席を回る

社内大運動会

毎週の朝礼で「感謝の輪」

社内報には全員が登場

新入社員が社員旅行を企画

社員が好きな椅子を購入

・・・

 

各社の涙ぐましい努力に、ちょこっと触れることが出来ます。

また、ダイエーホークスの工藤監督インタビュー、ラグビー日本代表の五郎丸選手の談話も出ており、楽しく読むことが出来ます。

 

そして、この特集の結論は、経営者の勇気だとしています。

 

勇気が開く未来の働き方

副業を推奨。好きな日のみ出勤し、欠勤する場合も報告は要らない。

新しい働き方が、社員のスキルや自主性、やる気を高める。

労働の量から質への転換には、経営者の勇気ある決断が欠かせない。

(日経ビジネス誌2016.1.1848ページ)

 

日本にもグーグルのような企業が増えてくれば、楽しいビジネスシーンが広がっていくように思います。

ビジネスパースン必読の特集です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする