銀色の波、空に地上に
銀花の波、望郷―万葉集×芒
波つ尾花 花に見むとし 安麻の可波 へな里に家らし 年の緒な我久
はつをばな はなにみむとし あまのかわ へなりにけらし としのをながく
この秋初めて咲いた尾花は花に見えて、
その花みたいな銀色の穂が天の川の波になって、遠く隔てられた家に波寄せて、
待っている君のもとへ帰らせてくれる、年も心も結わえる緒を長く久しく手繰らせて
これは『万葉集』第二十巻のススキ=尾花に謳う相聞歌です。
万葉仮名からも意味をとっている訳なので、一般的な訳文とけっこう違うと思います。
ちなみに冒頭は原文ままだと「波都乎婆奈」です、なので「波都」を「初」と「波うつ」に採りました。
ひさしぶりに万葉集×タイムリー季節写真・ちょうど3年前の今日に撮った写真がイイ感じだったので、笑
リアル山ずーーーーーっと登れていない→ナマりそうでマズイかも、笑
緊急事態宣言出てないとは言っても×県境越えての外出自粛で近場の里山散歩・のち午後はおうち時間なココントコ週末。
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文学閑話:万葉集×ススキ尾花2017.9
銀花の波、望郷―万葉集×芒
波つ尾花 花に見むとし 安麻の可波 へな里に家らし 年の緒な我久
大伴家持
はつをばな はなにみむとし あまのかわ へなりにけらし としのをながく
おおとものやかもち
この秋初めて咲いた尾花は花に見えて、
その花みたいな銀色の穂が天の川の波になって、遠く隔てられた家に波寄せて、
待っている君のもとへ帰らせてくれる、年も心も結わえる緒を長く久しく手繰らせて
これは『万葉集』第二十巻のススキ=尾花に謳う相聞歌です。
万葉仮名からも意味をとっている訳なので、一般的な訳文とけっこう違うと思います。
ちなみに冒頭は原文ままだと「波都乎婆奈」です、なので「波都」を「初」と「波うつ」に採りました。
『万葉集』第二十巻・秋・大伴家持
ひさしぶりに万葉集×タイムリー季節写真・ちょうど3年前の今日に撮った写真がイイ感じだったので、笑
【撮影地:山梨県奥秩父山塊2017.9.30】
リアル山ずーーーーーっと登れていない→ナマりそうでマズイかも、笑
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