よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

海山新聞BAG、修学旅行生受け入れ!& 身の丈と志。 &明日から「仙山交流味祭」出展!

2014年06月03日 | Weblog


田舎に帰ってよっちゃん農場をやろう。そこに今とは違う選択肢があった。

「農産加工をやるどー!」

というところに、助成金の話があった。タイミング的にちょうど「産直」とかの流れが起こりかけ。

地元でもそれを活用して加工に参入する人、会社がけっこうあった。

最初は「えー!そんなのがあるんだ。助かるなー」と思い、家も借金で苦しんでいる時期でもあり、

スタートアップにはもってこいのありがたい話。

行政や関係各社の話をたくさん聞き、大きな加工場を建て、最新厨房機器を揃える段取りついてスタートまであと少し、、、、

その、あと一歩、で考えなおして辞めた。


沢山の人を巻き込んでいたのもあり、一方では自分としてもかなり悩んで寝れないほど考えた。

行き着いた理由はひとつ。

「それっておれがやりたいことか?」

と思っちゃった。


金に対する責任は背負う。が、当時は商売のしの字もわからず、商うための商品すら「これだ!」という確信もない。

そこに全ての状況やこんなの作ればいいとか、販売先らしきものや繋がりを用意され、自分がその真ん中にいる。。。

そこに意味を見出せなかった。

「俺じゃなくってもいいじゃんか。」

で、やめた。


そっから身の丈商売で出来ることから一個一個積み上げてきた。

今でも決して「成功したぜぃ!」と胸張れる状況には程遠いかもしれないけれど、満足してる。実感がある。

いろんなことを経験してる今、また同じ状況になったらブレずに、今度はお世話になれるかもしれない。


つまりは志があるのか無いのかが違うのかな、と思う。




今日は海山で神奈川県・海西中学の修学旅行生200人の新聞BAG制作ワークショップを受入れ。

時間を融通できるインストラクター、折手、15人で早朝に会場入りして猛準備。

数からいったらまったく足りない。それでも必死。精一杯。

壮大な場面になったもんだと思う。200人は強烈な数、に加えて中学生というのも初めて。

震災後に知り合った海の人から「仕事を」という声に応え「んじゃみんなで作ろう」と、

それぞれが自分の仕事に加えたブラスの「ちょっとの時間」を融通しながら身の丈運営してきた団体。

その活動がJTBの教育旅行担当の方々に伝わり、評価して頂き、現実に学生の大事なお楽しみプログラムの修学旅行に採用いただいた。




はじまり。海山のこれまでの経緯、NYを含めたこれからの話をしながら、この子たちの将来にも思い出す時間になってほしいなと思った。

そして冒頭のようなことが、話してる途中でアタマを抜けていった。

世の中にはなんとなく流れがあって、自分を大事に育ててくれる親、家族をはじめ、その流れから外れないようにと見ていてくれる。

海山の活動を振り返るとそんな流れをことごとく無視して動いてきた気がする。いい意味で。








「俺らだって今から怖いのに”支援”なんか出来るか!」

「んでもこんな大変なのになんかしないわけにはいかんだろ!やるぞー!」

これまでもいっぱい、海山代表である曽木さんはじめ、今日はインストラクターとして参加してくれた当初事務局としてお手伝いしてくれてた大崎地域創造研究会の小玉さん、

いろんな人とぶつかってここまで来た。みんな、欲得じゃなく必死なぶつかり合い。

みんながそれぞれ、自分の事時間いっぱい一生懸命考えて、その上に絞り出した時間を共有する海山ネットの事業を考えて、

なにが出来るのか、のぶつかり合い。

自分が代表をやってたときも良くも悪くもほんと~~~に毎日が目いっぱいで、

周りが見えなくなるほどになり、自分のせいで不義理な結果も招いてきたと思う。これについては反省しか無いけれど。


代表が代わり、ちょっと、だいぶ(笑)チカラを抜いて立場を変えて改めて活動を見ると、人あって、という身の丈プロジェクトは素晴らしいなと思った。







今日だって新聞BAGというキーワードで色んな立場の人たちが集まってインストラクターとして一緒に仕事をする。

「支援」のためじゃなく、当初の目的どおり「一緒に、イコールな立場で、新聞BAGを通しての価値観を作り上げる」ための活動。

人同士が繋がり、海と山が繋がり、今では新聞BAG発祥の地四万十をはじめ、沢山の個人、地域、企業とつながってきた。

ただつながっているのではなく、そこにお互いに認め合える価値観を見出している。


新聞BAGで一番初めに四万十畦地社長とお会いした時、地域を作るという価値観、考え方に深く共鳴しました。

震災で改めて、デジタルな流れに追いつけないと思っていた自分が、

いやいやもうそんな時代じゃないでしょ!今からは地方でしょ!と自分のやってることの価値に気付かされた。

そんな共鳴が地元ではほっかぶり市立ち上げにも繋がった。

ぜんぶおんなじだ。「お互いに」根っこに志があるから繋がるだろうな、と思う。


今日は楽しい時間だった。

メインとしてがんばってくれた生え抜きの海山インストラクター上條さん、四万十から移住した黒田さん。

ふたりはこの数日「どうーやったらわかりやすく教えれるか」とほぼ徹夜続きで資料や方法を考えた。

そして普段折手として仕事として取り組む新聞BAGを「教える」という場を体感する地元のインストラクターの面々。

机に並ぶのは新聞、のり、ホームセンターでそろうハサミや棒・・・

それを囲んでもう途中からは教える方も教えられる方もみ~~んな脂汗かきかき必死!


規模は違えど、始まった頃からこんな感じで自分たちなりに作ってきた価値観。

こういう時代にあって、こんなにアナログな手仕事。

でも普遍の「人の体温」がある。






きっと今日の中学生も近い将来、自立していくための選択が増えてくる。

周りがこうだから、、、とかではなく、自分はどう感じてどう考えて、どうしたいのか、

自分に、正直に向き合えるキッカケ。

志があればなんとかなる!

ってなことをこの時間に感じてほしいな~~。と思いつつ、のぞんだ二時間でした。

ちょっと頭でっかちな高望みだけど(笑)



もちろん、いっぱいいっぱいめいっぱいでみ~~~んな完成っ!いい出来栄え!


貴重な時間を頂きました。

何より、この場をプロジェクトにいれてくれたこと、海西中学校の先生方、

そして我々の活動をつないで下さったJTB、大崎観光公社に感謝いたします。

ありがとうございました。







で、、、、、



今日はゆっくり寝たかったけれど、午後は大量にラー油詰め詰め他ぎっつり仕事。



おまけに夕方チョビと一緒に駆けまわってすこ~~~しだけイイ筍をGET。ホントにファイナル!


明日から二日間。

勾当台公園・市民広場「仙山交流味祭」に朝夕ネット代表として出展します。

それを超えたら、、、、ちょっと休みたい!・・・。