よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

鬱々と考える。

2012年01月16日 | Weblog


週のはじまりテンコ盛り。

加工場、
薪割り、
煙突そうじ、
玄米餅つき…

頭の中は悩み事が一日頭から離れず、テンション低く、
身体を動かしてもまったく晴れず。
キレたい自分と、イヤイヤちょっと押さえてかかろうという自分の葛藤一日中。

みんな言いたい事をいう、が、責任は持たない。
そんな気楽な立場に、私も立ってみたい… 鬱々…

悪い時は伝染するようで、いつも通じる家族間の疎通もうまく運ばず、
夕食も空気悪い時間となってしまった。




一昨日行った前厄払いの祭にもらった"人形"を家の前の川に流す。
一晩寝る時に身に付け"悪いもの"をこれに移し、私の身代わりになって流れてくれるものらしい。

昨日流すべきところ、一日多く邪気を吸わせてしまったか。
どうせなら、
悪いツキすべてを流したい。



小正月。

2012年01月15日 | Weblog


昨夜もりもりと降り続けたので、どうなることかと起きてみたらば
あんまり積もってなくてホッ。

あんなに貯めていた薪も、明日で切れそう。
また明日は山に入らねば。。。

小正月という事で朝から神棚に餅をお供えし、拝む。

昨夜の事は全く記憶に無い親父。
改めて「我が家の正月のお供えは?」に、
吉次、ホヤ、ナマコを供えていたぁ~との答え。

が、そういう事はかかさず几帳面だった母親の手にした盆に、
そんな品々が並んでいた記憶もない。

両親を早く亡くし、ばあちゃんと二人で暮らした父。
ちっちゃい頃は上記のものをキチンと供えていたけれど、
大きくなり、忙しくなってからはやらなくなっってしまったらしい。

という事はいつの間にか母親実家の供え物に差し替わってたという事か。。。

昨日聞いた話では、箕に納豆を供えるお宅もあるとの事で、大変面白い。


集落祭。
昨日の話しは記憶になくとも、
やっぱり親父もやりたいらしい。

昨日、ベロンベロンな中、
「タンコや! 俺もまだやりたい事がある。観光農業だ。」
と聞いた時は(え、意外!)と思ったけれど、
親父は親父なりに感じているものがあるんだな。



地域の素材。

2012年01月14日 | Weblog



今日は_"どんと祭"。
朝からガサゴソと神棚を片付け、家の敷地各所に供えていた"しめ縄"を外しまわって神社へ。

ここ数年はあっちへこっちへとお参りに行ったけれども、
やっぱり地元!
と、同じ地区にある八幡様へ行く事にしました。

前もって宮司のKさんに電話し、今年から三年厄に入るので前厄のお祓いもお願いする。
先月、よっちゃんKワゴンのお祓いお願いした時もそうだったけれど、話が弾んでついつい長居を

"家々で違う正月の神棚の飾り方、供えるお膳の中身"、
"なぜ厄年があって払うのか"
"住所(集落名)などの由来"
"七草がゆを作りながら口ずさむ歌"
などなど、今日の話題も多岐にわたる。

ちょうど毎年稲の種まきを一緒にする近所の先輩、
”後厄祓い”に来ていたK君も混じって盛り上がる。



本当に"この歳になって"だけれど、
iPhoneの可能性を考えるのも興味があるけれど、
身近な足下、地元地域について改めて知る事が最近面白い。

テレビで周期で変わって行く「知識」でしかないものと、
何となく日頃の感覚に通じるむか~しからの"云われ"、
この対比は面白い。

きっと田舎がプチブームになりつつあるのは、
そんな「本能が納得しちゃう」ものが求められているからだと思う。
みんな不安なんだね。





一方親父は、久しぶりに酒に酔う。
7つ歳上の親友タンコちゃんと一週間ぶり。

二人は私よりも若~い頃に、跡取りでもねぇ~のに継がなくてはならねぇー! という状況から付き合いが始まり、
お互いに身内の問題も重なって大変な中今まで「あいつが居るから頑張るぞ!」と助け合って来た仲。

歳をとるごとに二人とも涙もろくもなってきて、夕方迎えに行った時にはこのところの繰り返し。

「やっぱりおれぁ!あんだを尊敬する。好ぎだぁど!」
と言い合いながら、目には涙を浮かべガッチリと握手をする。

いい光景。思わず"もらい涙"してしまうほど
お互いに"本気"で付き合ってきたからこその、光景。


そしてタンコちゃんに言われる。
「ひろゆぎちゃん(私)!、このを、おれぁ盛り上げでぇー!
 みんな同じ農家なのに、仕事もバラバラで幸不幸の時しか顔見れねんではダメだぁ!」
とアツい話に発展。

何年か前に数回やった東京GAIAとの共催「よっちゃん祭」には必須の地元ゲストで毎回参加してもらったけれど、
それを覚えててくれて、余程楽しかったらしく、
「場所なんて高橋家でも、集会所でもいい!
 集落の人と外の人もいっぺ(沢山)招待して、お祭やっぺっちゃー!!
 べごっこ(牛)祭りでもなんでもいいがら考えでけろーー!」
と猛烈な説得。

これはやんなくちゃいけなくなってきたようだ。。。
素材は沢山、住む人そのものがなにより価値がある素材であり、ここの魅力。


身近からもそんな叫び。


…迎えのはずが、お茶からコーヒーまで頂きながら約2時間…。





みんな誰かが何かやるのを待っている

 



形つくる。仕組みをつくる。

2012年01月13日 | Weblog




数日前に急遽農業改良普及センターからお誘い頂き、

青年農業者経営研修会

なるものに参加してきました。

同じ大崎市で農業で法人化しておられるダイアファームの社長阿部さん、
そして東北大学にて農業経済学がご専門の伊藤教授を講師に向かえ、
若手の農業者を対象に熱く語りかける2時間。

テーマは
○6次産業化へ向けての取り組み紹介
○TPP問題
○復興に向けて、内陸部の農業者として何が出来るのか

最後、海山の活動も紹介頂いたり、
海山メンバーKさんの息子さんと初対面したりという場面もありました。


今回もヒントを頂いて帰って来ました。
聞きながら、今自分がやろうとしている事と全くリンクする内容が、とても多かった。

方向はバッチリ、ピント合ってるなぁ。

どこでも同じような話が最近、良く出る。
そんなところに引かれて、導かれている気がする。

が、やれる人は少ないんだなーと思う。
農業に限らず、基点になって
「この指とまれ!」
と手を挙げられる人が少ないんだと思う。

先日の道の駅青年部会でも同じ感覚を持ったけれど、
良い悪いではなく、とりあえず「俺が!」というのが出来ないんだ。


昨日、河北新報の畠山さんにも色々とアドバイスを頂いたりもしました。
彼は会社の社員としての顔とは別に、
地域を活性化する為の活動でNPOを立ち上げてもいます。

道の駅だけではなく、他でも同時進行で動いている活動が数チャンネルあり、
それを横断的につなげられるような、
その辺の仕組みづくりを今年はやりたいと思っています。

それがよっちゃん農場という私の生き方、
そして同じようなこれからの地域の人たちに良い形になって還って来るはず。

とにかく手を挙げてみようかと思ってます。

この指と~まれっ!



食材王国・モニタリング調査の交流会。

2012年01月12日 | Weblog

猛烈な寒さ。
家回りの軒下がどんどん凍っていき、
ツルッと滑っては大変なので、あまり使いたくはないけれど融雪剤をまく。


今日は二つの会合がありました。県と河北新報さん企画のモニタリング事業と、東北郡田舎村の集まり。
が、一つは結局間に合わず田舎村に行けませんでした。。。。






で、参加出来たモニタリング事業。
先月に県内外70名のモニターの方によっちゃんを送り、今日は実際に作り手である私ら事業者と、
モニターの方々が交流して情報交換。

カミさんと朝まで決めあぐねましたが、現場にて
○よっちゃん春雨スープ
○キュウリとアボカドよっちゃん和え
を作って食べて頂きました。

食の応援団の方々も作ってくれて、

お世話になっている「おっかぁ」こと早坂さんは「よっちゃん塩辛」を作って来てくれました~。

モニターの方の中には「お正月は磯辺もち、よっちゃんで食べまくったー」という方、
もうひと味、という時によっちゃん使う人などさまざまでした。
自信ももらい、また改良点についても色々な意見を頂けて、励みに。

私らは大企業と同じ事やってもしょうがない。出来ないし。
一方で強みもあり、
作り手として、過程の想いだったり、顔がしっかり分かる生産者であったりと、
お客さんからすれば沢山魅力があるはずなのに、それが出力出来ていない。
それは参加事業者一同、とても励みになるヒントだったような気がします。


そんなこんなで盛り上がってしまい、
片付けが終わった時にはもう一つの会議の終了時間。
オマケに昨年買ったバカリのデジカメがぶっ壊れてしまった!
が、それはしょうがない!



6次産業!という言葉が最近踊ってますが、
素朴に「これだ!」というモノを一生懸命作り、
それで何とか食べて行きたい!
その活動そのものに6次産業に含まれる要素が沢山ある。

大事なのはやるかどうか、に尽きるなぁ。



よっちゃん農場として今日決めた事。
不定期ですが、このブログに動画を導入します!
「みっちゃんのよっちゃんクッキング!」(仮題)
をやる事に決めました。



容器問題は相変わらず課題だなぁ。。。