おはよ。
昨日の出来事です。
定休日の午前中は、一週間分のたまった雑用をやっつけまして、午後には名古屋へと向かう予定でありましたが、しばらく時間がありましたので、亀太郎にまたがりまして久しぶりにお遍路さん。
最後の88番札所をお参りしまして、無事に5回目となります満願でした・・・うれし・・・
ささやかなオノレながら、生きとし生けるものが幸せでありますようにという祈りは、通じればもうけものであります。
あまり深い意味があってしているわけではないですが、道中すれ違う人たちの祈る姿も、何かしら心に沁みたりしまして、オノレ自身を見直す機会になったりするのでした。
さて、そろそろ目的地の名古屋へ向かいます。
ガソリンメーターがほぼ0になっていましたが、これまでの経験で、満タンで380キロは走るはずです。
オドメーターは370キロ。
次に見つけたガソリンスタンドに立ち寄りましょうと亀太郎を走らせておりましたら、突然、プスンッとエンジン停止・・・ナヌッ?
・・・なんと、見事ガス欠!
一般道の途中で、亀太郎は動かなくなってしまいましたのよ。
邪魔にならぬように、道の脇に止めて、来た道行く道を眺めてみますが、ガソリンスタンドは見当たらぬ・・・これは困りましたネェ・・・
考えていてもしょうがないので、ガソリンスタンドを見つけるべく、トボトボと歩き始めたPでした。
ガソリンスタンドって、そこかしこにありそうな気がしておりましたが、実際探してみると案外無いもので、道行く人に聞いてみれば、2キロほど先にあると教えてくださいました。
歩くことはいとわぬので、ではそこへと覚悟を決めて再び歩き始めました。
偶然、個人営業らしき車屋さんを見つけたので、ここならと中に入ってみますと、おばあさんがでてきて「今は息子がおらんのだ」とガソリンをいただくことは出来ませんでした。
それからほどなく、道沿いのあるお庭で、おじいさんがスクーターを分解して修理をしているのを見つけました。
万が一を期待して、声をかけてみます。
「すみません。バイクでガス欠をおこしまして、コレからガソリンスタンドへ行くのですが、もしこちらにガソリンがありましたら分けていただけませんか?」
すると、そのおじいさん。
「それなら、これを持って行きなさい。」
と、なにやら家の中からガソリン専用の空の10リットルタンクを持ってきて、なお続けてこうおっしゃるのでした。
「この車を使えばよい。」
それは、おじいさんの愛車であろう軽トラでした。
見ず知らずのあたしに、おじいさんはまるで当然のようにおっしゃいました。
・・・ビックリしたのと同時に、猛烈に感動したのでありました。
お礼を言って、ありがたく軽トラを使ってガソリンを10リットル購い、亀太郎に1リットルほど入れて、おじいさんのところにとって帰ったあたしです。
再びお礼を言って、借りたガソリンタンクを渡すと、まだタンクの中にガソリンが入っていることを知って、
「アンタのバイクには、入りきらなかったのか?」
とおっしゃいます。
「いえいえ、少しあれば、次のガソリンスタンドで入れますから、残りは使ってください。
でも、おじいさん・・・良くあたしに車まで貸してくださいましたね?」
と尋ねると、
「・・・アンタを信用したから。」
と、とても素敵な笑顔で応えてくれました。
・・・あぁ、そうなのだ・・・
しばらく忘れていたものが、ドドーッと心の中に現われた気がしましたよ。
そうして、心からのお礼を言って、おじいさんと別れました。
その後無事亀太郎を満タンにしたものの、1時間以上時間が過ぎていまして、名古屋でのお仕事は急遽断念し、帰宅いたしました。
(お仲間の皆様、無断欠席失礼しました)
この世の中、捨てたものではないですね。
あのおじいさんみたいになりたいと、あたしは素直に思いました。
おじいさん、ありがとうございました。
とても気持ちの良い昨日の出来事でした。
昨日の出来事です。
定休日の午前中は、一週間分のたまった雑用をやっつけまして、午後には名古屋へと向かう予定でありましたが、しばらく時間がありましたので、亀太郎にまたがりまして久しぶりにお遍路さん。
最後の88番札所をお参りしまして、無事に5回目となります満願でした・・・うれし・・・
ささやかなオノレながら、生きとし生けるものが幸せでありますようにという祈りは、通じればもうけものであります。
あまり深い意味があってしているわけではないですが、道中すれ違う人たちの祈る姿も、何かしら心に沁みたりしまして、オノレ自身を見直す機会になったりするのでした。
さて、そろそろ目的地の名古屋へ向かいます。
ガソリンメーターがほぼ0になっていましたが、これまでの経験で、満タンで380キロは走るはずです。
オドメーターは370キロ。
次に見つけたガソリンスタンドに立ち寄りましょうと亀太郎を走らせておりましたら、突然、プスンッとエンジン停止・・・ナヌッ?
・・・なんと、見事ガス欠!
一般道の途中で、亀太郎は動かなくなってしまいましたのよ。
邪魔にならぬように、道の脇に止めて、来た道行く道を眺めてみますが、ガソリンスタンドは見当たらぬ・・・これは困りましたネェ・・・
考えていてもしょうがないので、ガソリンスタンドを見つけるべく、トボトボと歩き始めたPでした。
ガソリンスタンドって、そこかしこにありそうな気がしておりましたが、実際探してみると案外無いもので、道行く人に聞いてみれば、2キロほど先にあると教えてくださいました。
歩くことはいとわぬので、ではそこへと覚悟を決めて再び歩き始めました。
偶然、個人営業らしき車屋さんを見つけたので、ここならと中に入ってみますと、おばあさんがでてきて「今は息子がおらんのだ」とガソリンをいただくことは出来ませんでした。
それからほどなく、道沿いのあるお庭で、おじいさんがスクーターを分解して修理をしているのを見つけました。
万が一を期待して、声をかけてみます。
「すみません。バイクでガス欠をおこしまして、コレからガソリンスタンドへ行くのですが、もしこちらにガソリンがありましたら分けていただけませんか?」
すると、そのおじいさん。
「それなら、これを持って行きなさい。」
と、なにやら家の中からガソリン専用の空の10リットルタンクを持ってきて、なお続けてこうおっしゃるのでした。
「この車を使えばよい。」
それは、おじいさんの愛車であろう軽トラでした。
見ず知らずのあたしに、おじいさんはまるで当然のようにおっしゃいました。
・・・ビックリしたのと同時に、猛烈に感動したのでありました。
お礼を言って、ありがたく軽トラを使ってガソリンを10リットル購い、亀太郎に1リットルほど入れて、おじいさんのところにとって帰ったあたしです。
再びお礼を言って、借りたガソリンタンクを渡すと、まだタンクの中にガソリンが入っていることを知って、
「アンタのバイクには、入りきらなかったのか?」
とおっしゃいます。
「いえいえ、少しあれば、次のガソリンスタンドで入れますから、残りは使ってください。
でも、おじいさん・・・良くあたしに車まで貸してくださいましたね?」
と尋ねると、
「・・・アンタを信用したから。」
と、とても素敵な笑顔で応えてくれました。
・・・あぁ、そうなのだ・・・
しばらく忘れていたものが、ドドーッと心の中に現われた気がしましたよ。
そうして、心からのお礼を言って、おじいさんと別れました。
その後無事亀太郎を満タンにしたものの、1時間以上時間が過ぎていまして、名古屋でのお仕事は急遽断念し、帰宅いたしました。
(お仲間の皆様、無断欠席失礼しました)
この世の中、捨てたものではないですね。
あのおじいさんみたいになりたいと、あたしは素直に思いました。
おじいさん、ありがとうございました。
とても気持ちの良い昨日の出来事でした。