商売にもやはり道はあるのだ・・・きっと

こんばんは。

昨日は定休日ながら、ありがたいことにお客様のご来店のご予約がありましたので、それにあわせてスケジュールを組みました。

そして午後、無事お客様をお見送りしてから、名古屋へ猛然とダッシュ。

溜まりに溜まったお仕事を、快刀乱麻のごとくやっつけたのでありました。

１１月に入りまして、なぜかご来客が多いです。

「だんだんと、振袖の商機が早くなっていますよ」

お仕事仲間のお話で、そんなことは聞いておりました。

数字の上で昨年と比べると、確かに動きは早いようです。

でも、よくよくお客様の声を聞いてみると、

「どこからか電話がかかってきて、”早くしないと良いものがなくなってしまいます”といわれました」

「”回りの方は、すでにお決めになっておられますよ”と言われました」

などなど・・・嘘か真かわからぬようなことを吹聴されて、それに惑わされているのが本当みたい。

う～～～む・・・

どうするべ　豊坂屋？


そんな中、先日もお母様とお嬢様がご来店。

お嬢様の成人式の振袖を、見に来られました。

そのお母様は、かつてあたしが夜討ち朝駆けで営業にがんばっていたころ、振袖をお買い上げいただいた方でした。

およそ２０年ぶりの再会でありましたよ。

感謝の意を告げますと、そのお母様はこうおっしゃいました。

「当時から、あんたが好きだから・・・」

・・・

あたしは幸せ者でありますね。

まだ至らぬあたしだったころ（いまだにそうですが）、お金儲けのためには、当時方便の嘘も言った覚えがありますよ。

でもね、何かしらの以心伝心はあったのかもしれませんね。

せめて性根の腐った商売をしなかったことが種となり、２０年たって実を結んでくれたような気がしました。


商売は面白い。

呉服屋は面白い。

お仕事を始めて、およそ３０年。

あたしを買っていただいているという実感があります。

あたしの値打ちはわかりませんが、あんたで良かったと言われるあたしでありたいと、心から思います。

そろそろ閉店時間です。

明日から、またがんばるぞ～！