シャイニング・シリーズVol.12 北村朋幹 ピアノ・リサイタル

シューマンに始まり、シューマンに終わる。冬の日の午後をゆったりと瞑想できるような時間。間がホリガーやノーノでは、普段できないような揺らぎの体験をして、バルトークでは熱情を。

東京文化会館　小ホール

ピアノ：北村朋幹

シューマン：森の情景 Op.82

ホリガー：エリス－3つの夜曲－

バルトーク：戸外にて Sz.81 BB89

ノーノ：. . . . .苦悩に満ちながらも晴朗な波. . .［エレクトロニクス：有馬純寿］

シューマン：暁の歌 Op.133

〈アンコール〉

シューマン：

子供のためのアルバム Op.68より 第15曲 春の歌

森の情景 Op.82より IX. 別れ

ケンジトシ

チケットを買いそびれ、配信があったので。トラムという空間の感じがなかなか配信だとわかりにくい。カメラワークも難しかっただろう。

宮沢賢治と石原莞爾のことは今回初めて知った。同郷で、同時代を生き、同じ宗教団体の会員で、理想郷を夢見た。最近、そうした研究が出てきているようで、おそらくはそれをベースにした芝居。

中村は映像と異なり、舞台用にきちんと仕上げてくるのは大したものだ。黒木はデビューから観ているが圧倒的な存在感で、何でも器用にこなす。その他、脇もしっかり。時空が行き来して、内容も意外と馴染みが無かったりで、結構難しい芝居ではないかと思った。

配信　シアタートラム収録

<作>北村 想

<演出>栗山民也

中村倫也　黒木華　山崎一　田中俊介　河内大和　野坂弘　依田朋子　徳高真奈美<ヴィオラ演奏>