シェイクスピアの戯曲「リチャード三世」に着想を得て、“悪の華”を描いた異色作!と銘打って、初演と二回目は今の白鸚、彼への宛書。昭和40年代、50年代に上演されている。当時、彼は歌舞伎だけでなく、大河の主演もし、ミュージカルもしていた頃で、こういう、歌舞伎という感じではない芝居は良かったのだろうと思う。
現幸四郎、ちょっと悪が、今一つ迫力がないというか。愛之助が存在感あり。染五郎や権十郎も良かった。芝翫も意外に良かった。雀右衛門も、若々しいとまでは言わないが、演じきっていた。ホントはこういうのに中車が出るといいんだよなあ。
宇野信夫 作・演出
齋藤雅文 演出
花の御所始末(はなのごしょしまつ)
足利義教 畠山満家 安積行秀 足利義嗣 陰陽師土御門有世 茶道珍才 同 重才 畠山左馬之助 執事一色蔵人 執事日野忠雅 明の使節雷春 廉子 足利義満 入江 | 幸四郎 芝翫 愛之助 坂東亀蔵 亀鶴 宗之助 廣太郎 染五郎 橘太郎 錦吾 由次郎 高麗蔵 権十郎 雀右衛門 |